龍神 2023-08-20 23:05:18 |
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うふふ、ふふ!お父さまったら、……ねえお父さま!あたしが選んだお洋服とお父さまのお選びになったお洋服、同じお色で揃えたみたい。お父さまも世界でいちばんよ、れめの世界でお父さまに敵うものは居ないわ
(丁寧に丁寧に時間を使って整えた髪を撫でられる。大きい手が壊れ物を扱うようにそぉっと触れると、たったそれだけで睡眠時間を削り、いつもよりも早起きをして行った身嗜みが報われる。小さな作りの頭の輪郭に沿って触れる彼の手が、整えたヘアスタイルを乱さないように触れてくれる気遣いに気がついて嬉しくなり。いっそ大げさな程の褒め言葉に謙遜の返事が上がらないのは、照れる必要が無くなるまで彼が時間をかけて可愛いと言うことを教え込んでくれた結果。悪戯っぽく鈴の転がる音で笑いながら、ふんわりと宙に浮く事にも驚かず楽しそうに視界が移ろうのを楽しんで。もう一度抱き締められてから両足が地面に戻り、繋がれる手に己も力を込めて意思表示をして見せて。相談せずに似た系統を選んだ事に悪戯っぽくにぃ、と笑って見せて。ピカピカに磨かれた足先の丸いバックルが付いた皮作りのフラットシューズに足を通して。靴を履く間に最初の行き先がわかる内容で彼が話す声に嬉しそうに頷いて)
れめはお父さまがだぁいすき。ちょうど喫茶店のクリームソーダが飲みたいって思っていたところだったの。あのね、お父さま。今から行くところのクリームソーダは真っ赤な桜桃は乗ってるかしら?、しろっぷに浸かったあまい桜桃。
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