吸血鬼 2023-08-19 10:52:29 ID:f83fc4822 |
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、……かなしいの?
( ゴロン、と柔らかな芝生の上に寝転んだ彼の方へ美しいブルーグリーンの瞳を向けては、どこか羨望の混じったようなその瞳と言葉尻にそう問いかけて。確かに自分たち天使は多少なりともその性根が悪くても第一印象は大抵好感度が高いものだ、反対に彼のような吸血鬼や悪魔たちは警戒からのスタートが多いのだろう。「 うーん、……違うわね。寂しい、…羨ましい、? 」へらり、と気の抜けた笑顔を浮かべながら彼のその言葉の真意を覗き込もうと言葉を紡いでは、自分も同じようにそのまま芝生へと寝転んで。瑞々しい芝生の緑と、キャロルのブロンドや純白のワンピース。ただそれだけで絵本に出てきそうな光景ではあるが、当の本人には全くもって自覚がないのか先程の自分の考えの答え合わせを強請るように彼のルビーの瞳を見つめて。 )
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