吸血鬼 2023-08-19 10:52:29 ID:f83fc4822 |
通報 |
えー?ご飯食べたらまったりするのよ、ピクニックだもん。
( 漸くお目にかかれた彼の瞳は美しいルビーのような深紅。あら綺麗、なんて思ったけれどそれを口に出そうものならきっと彼はその2つのルビーをフードの奥に閉まってしまうだろう。キャロルはその赤とは対象的な優しいブルーグリーンでふわりと微笑んではその考えを胸の奥にしまいこんで。それから彼の呟きに何処吹く風のようにさらりと答えてはそのままさくらんぼ色の唇でサンドウィッチにかぶりつく。今日はハムとチーズのサンドウィッチ、バスケットの中にはデザートのクッキーもある。あとは紅茶があれば完璧なんだけど、とないものねだりをしてしまうのは我儘な女の子の特権だ。「 ぁ。そうだ、お兄さんのお名前はなんて言うの?私はキャロルよ、天使なの。 」ふと思い出したかのように隣の彼へと体を向けては遅くなってしまったが自己紹介を。よく知り合いに〝言わずとも天使だと分かる〟と評されるが、もしかしたら目の前の彼は分からないかもしれないと一応自分の種族も。キャロルはにこ!と改めて人懐っこい笑顔を浮かべれば彼の返答を待って。 )
トピック検索 |