対立(〆)

文句言う要因を作ってるのは、テメェ自身にあるからな。

(こちらが幾ら居なくなって欲しいと意思表示を示そうが、その気持ちさえ御構い無しに突っかかってくる彼女はどうやら引くことを知らないようで。へらりと笑顔を浮かべる彼女とは、対照的に眉間に皺を寄せてムスッとしていると、まるで自分の心の内を見透かした様に、作ってきたサンドウィッチを目の前で一口齧って見せて。その後も彼女の行動は止まる事無く、先程目の前で齧って見せたサンドウィッチと口を付けていないサンドウィッチをこちらに見えるように差し出してきた。差し出されたサンドウィッチに視線を落とし、受け取るか受け取らないかを悩んでいるかの様に、手を出したり引っ込めたりを繰り返していたが何方かを選ばない限りは、彼女は帰る事はないだろう。寧ろ、更に鬱陶しくなるのが落ちだと思えば、渋々彼女が持っている口を付けていないサンドウィッチに手を伸ばしては「毒が入ってないのは良く分かったから、サンドウィッチ食べたら帰れよ」と彼女の視線を合わせつつ呟いて。)