対立(〆)

>キャロル

…ピクニックなら、他の場所でやればいいだろ。木陰になるところなんて此処じゃなくても幾らでもあるし。

(特にこれと言って用がなく、強いて言うならピクニックをする為に自分のテリトリーでもある森に来たのだと言い放つ彼女に、軽く溜息を付けば彼女の方に向き直って。先程顔をまじまじ見なかったものの、目の前でニコリと愛想よく笑う天使の顔に覚えはなく、最近天界から降りて来た奴だろうと思えば、地面を軽く手で叩いていて忠告する様に「此処、俺のテリトリーだから」と告げて。
そんな事を知ってか知らずか、何も言わずに隣に腰を下ろす彼女に対して、げんなりとした表情を浮かべた。相変わらず、口元に笑み浮かべながら話しかけてくる彼女の膝にはサンドウィッチ入っているバケットが置かれており。傍から見てもそのサンドウィッチはとても美味しそうに見えて、一口食べてみたいという感情が少し湧き上がってきたものの、見知らぬ奴が作ったものは食べられないと思い直せば拒否するかの様に、片方の手を前に出して)

要らない。1人で、食べてろ。てか、何も言わずに隣に腰掛けんな。