機関長 2023-08-19 08:24:01 |
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>26 ヴェロニカ様
東京 渋谷第一"ゲート"前
見慣れた光景を横目に歩いていると、ふとビルやアスファルトなどのくすんだ灰色にそぐわない純白が視界の端に映ると同時に、鳥肌が立つような悲鳴が聴こえた。そういえばここは渋谷のゲート前だったっけ、と考えながら振り向き、見慣れた純白に口角を上げながらパタパタと走り寄って。
「やぁヴェロニカ。仕事終わりかい?お疲れ様。」
言い終わると同時ににっこりと笑みを浮かべる。彼女?が呟いた言葉は聞こえなかったふりをして。
「それにしても、こう毎日のようにナイトメアが来るのは参るね。おちおち昼寝だってできやしない。」
軽口を叩きつつ改めて目の前の相手を見てみる。整った容姿、目を惹かれる緋色の瞳、少女に似つかわしい軍服のような装い、どれをとっても美しく羨ましい容姿だと思う。と同時にこうもジロジロと見ては怪しまれるだろうと、再度取り繕うように笑みを浮かべて。
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