1715 2023-08-09 23:56:12 |
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嫌って…本当に見つかったら───、!?
( 戯れるように次々と吐かれる歯の浮くような言葉は、未だに信用に足りえない。加えて即座に放たれた否定に眉間は自ずと険しくなるというもの。彼の言葉に被せる様に説得を続けようとしたその時、同様に廻廊側から足音が聴こえぴたりと声を止め。だから言ったでしょう、と詰める前に一刻も早く身を隠さなくては、そう瞬時に思考を巡らせては笑う彼の腕を素早く絡め取って了承もなしに思い切り下に引っ張り、半ば強引にしゃがみ込む体勢をとり。低木に二人の身体を被せるためぴったりと身を寄せつつ、焦燥の面持ちでちらりと彼に視線を寄越す傍らじっと耳を?て。)
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