1715 2023-08-09 23:56:12 |
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( 軽薄な口振りから矢張り遊び呆けていた時期があることが判明する。現在は己一筋だというそれも事実だと思える筈もなく、素っ気なく「どうだか。」と目線を逸らして一蹴してみせ。後退し続けていた足元は彼が唐突として姿を消したことを切欠にぴたりと停止し、次に瞬きを行った時には背後に移動したらしい彼の掌が肩に置かれていた。飛翔したのか、と気付いたのも束の間、呼気が感じられる程耳朶に寄せられた口元が揶揄するように冗談を囁く。慣れない距離にぴくりと肩が動き微かに熱が集中する感覚を覚えるが、悪魔に恥ずかしい姿を晒すまいと全身に力を入れ。一瞬乱れた呼吸を整えた後、やや棘のある言葉を。)
──ッ、…貴方に逢いに来て、私にどんなメリットがあるんですか?
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