1715 2023-08-09 23:56:12 |
通報 |
それは昔の話。今の俺には君しか居ないんだけどなぁ
(偶然か否か、いとも簡単に見抜かれてしまった己の過去。今更秘めることでもないので易々と肯定してしまえば、息を吐くように巧言を続け。露骨に眉を落とし思置く素振りを見せるもそれに深い意味は無い。無論この程度で諦める訳がなく、徐に背中の翼を広げれば彼女の背後までひとっ翔び。一瞬にして縮めた距離、淀み無い動作で相手の両肩に軽く手を添えると、俄かに顔を近付け耳許で囁くように。勿論そんな訳がないとは分かっているが、少々揶揄うつもりで)
折角抜け出してきたのに、お祈りはいいの?――それとも、わざわざ俺に逢いに来てくれたってこと?
トピック検索 |