スレ主 2023-08-02 09:18:27 ID:5ce0f2f3d |
通報 |
>>
「お、扇風機か…………あ、そうか。」
何かを思ったのか、目の前へ手のひらを上に向けた状態で右腕を少し伸ばす。少し目を瞑ったあと、目をばっと開く。
ヒュウウウウウ_____
少しづつ扇風機から吹いている風が彼の手のひらの上で小さい竜巻のようにかき集められていく。
「じゃあ……ふんっ!」
ヒュウウウウウ……ビュウウウウウウウウウウウ!!!
右手のひらの上で起こっていた小型の竜巻は彼が念を込めると共に一気に強風以上へと発展する。
だが、ここは室内……当たり前だが、風をかきあつめている原因のシエンを中心にその辺にあったものが風に乗せられて辺りをヒュンヒュン飛んでしまっているという大惨事を引き起こしてしまっている。まるでブラックホールと言わんばかりに彼を中心に引き寄せられていくため、シエンは慌てて必死で避けていた。
「あっぶねえ、やめねえと!?」
能力を解除すると、かき集められていた風は一気に止まり、扇風機の風も通常通り吹き始める。だが、
「……ぐ」バタリ
この能力を使うことによる体力消耗に片膝ついてしまい、明らかに疲れを見せていた。
トピック検索 |