草紙 2023-07-25 19:05:42 |
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>64 異割様
……一条、文子よ。
(巻物、否そこに書かれた自身の筆跡をなぞる指先はまるで割れ物を扱っている様に繊細で、垣間見える温かさが如何にも面映ゆい。見慣れぬ相貌に動揺して脈打つ心臓に手を当てたのと、名を聞かれたのは同時だった。目線こそ直ぐに交わったものの、口元は開かれない。明らかな逡巡の裏では、名を開示することへの漠然とした不安が燻り。然し徐ろに発したそれは己の名前そのもので、恐る恐るといった色が見て取れる。その瞬間彼の表情が更に華やぐものだから、何故か堪え切れず目線をまた逸らし。やがて肩に負荷する確かな重みにぴくりと肩が動くものの、跳ね除ける事などせずにその行為を黙認する。昨晩と今の彼に対する印象が明確に変化し、その差異に戸惑いと一抹の淡い感情を抱きながら蓋をするように目を閉じる。「そうするわ。」短く肯定の意を示せば、彼の言う通り、少しばかり意識を手放し。)
( /お心遣いありがとうございます…!そして二夜の〆も同様にありがとうございました。二夜も素敵な夜を過ごさせて頂きました。三夜における遭遇につきましては、今回少しだけ登場した彩葉さんでも流れに沿って面白いと思いますし、別の九十九神の方でも良いなと思っております。別の九十九神様でしたら、錆波さんや暗間さんが気になっております。委ねてしまって申し訳ないのですが、主様に三人の内から選択して頂ければと…! )
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