灰色の下剋上【学園/NBL/下剋上/途中参加歓迎/一部人数制限あり】

ここは県立聖沢(ひじりざわ)学園。
ごく普通の高校ではあるが、学内独特のシステムが存在する。
三学期の期末考査にてトップの成績を得た生徒に対して翌年度から1年間『プリンセス(プリンス)』の称号が与えられ、その証として王冠のピンバッチと白の制服を授与される。その者には1年間の学費と学食費免除と灰色の生徒に対してあらゆる命令ができる権限が与えられる。
また並行して各部活の優秀成績者にも白の制服と剣のピンバッチが授与され、『プリンセス(プリンス)』の『騎士』としての称号を与えられる。その者には1年間の学食費免除の権限が与えられる。


このシステムは入学してから知らされるものであり、関係者以外は口外できない決まりとなっている。


さて本題に戻ろう。
ある秋の日。1年生のクラスに転入生がやってきた。彼(彼女)は学内システムに疑問を抱き、事ある毎に面倒臭い命令をしてくる『プリンセス(プリンス)』に辟易していた。どうやら彼らを黙らせるには自分が『プリンセス(プリンス)』にならなければいけないらしいことを知る。そこで転入生は考えた。
「じゃあ、下剋上したらいいじゃん」
この時から転入生は周りを巻き込んで下剋上を成し遂げようと動き始めるのだった。