名無しさん 2023-07-04 04:30:37 ID:417a3bf96 |
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(先程まで、広く広がる空を見上げるように見なければ合わなかった視線は、いつの間にか下へと下がり、海の底を連想させる様な、青く綺麗な瞳をこちらに向けながら、くつくつと笑みを溢す姿は何処か楽しそうに見えて。その青く綺麗な瞳に映る自分はどの様に映っているのか、ほんの少しだけ気になり、瞳に吸い込まれるように、距離を縮めようとした直後、視線の先で、天使特有の白く大きな羽が広がって。ふわり、と羽を羽ばたかせ、空いていた距離を一瞬で詰めるかの様に、こちらに近付いてくる天使を、追い払うかの様に、しっ、しっ、と手をふる仕草をしては、余程自分の近くに近づけたくはないのか、先程よりも距離をとって。何かを暴こうと見つめてくる視線はそのままに、ウサギさんがとても怯えている姿を見たと言う彼女の言葉を砕く様に、考えを巡らせては何か思い出したのか、適当に相槌を打ちつつ、低い声で返答をして)
___嗚呼、あの鬱陶しかった兎か。怯えさせたつもりはないんだがな。ただ、俺のテリトリー内で、むしゃむしゃと草を食ってたから追っ払っただけの話だ。
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