隣人 2023-06-23 05:37:13 |
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(幾許かの年輪を刻んだ大樹の下、透き通る様な白さと絹糸の様な光沢を持つ木肌のガーデンテーブルとチェアに身を預けた男が一人。燦々と煌めく日差し、に似た明かりは無色透明な、それでいて随分と幅の厚い天井の先から差し込んでいた。咲き誇る薔薇が太陽を求め天を仰ぐ、瑞々しく嫋やかで美しいこの場所はまるでエデンのよう。ただ異様な事に庭を囲う様にして聳え立つ壁に出入り口などは見当たらず、隣接した同じ様な空間があるのみ。果たして此処が善悪の知識の木を携えた楽園かは些か疑わしい所。だが然し、華やかな空間に見合った声色で赤黒い瞳をした男は捲し立てる様に唇を開いた)
初めまして、おはよう。…ちょっと待って、何処かで会ったことあるっけ?気のせいか。混乱しているようだが此処で悩んだとて何の意味も無いさ、一先ず名前を教えてくれよ。嗚呼、俺かい?俺はセオドア、さあさ遠慮無く思い出しておくれ。
(/お褒めのお言葉有難う御座います!それでは初回を投稿しましたので、もしやり難いようでしたらご指摘頂ければ訂正しますね。それでは改めまして短い期間ではありますが何卒宜しくお願い致します…!)
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