比翼連理 . 〆

胡桃沢 さりな
……分かりました。それじゃあお言葉に甘えて。ありがとうございます。

（ 彼に小物類も買うよう勧められ小物類のコーナーに向かいどれにしようと思案する。水着に合わせてあれこれ考えるのは楽しくて夢中になってしまった。そのため彼の言葉も聞こえることはなく小物類を決め終わった後に見守られていることに気付いた。もう決まったのなら彼を待たせるのも悪いし早く会計を済ませようそう思い会計してくると伝えると、彼は店員を呼びレジに向かっていった。慌ててお金を払うと伝えようとするももう会計を済ませてしまっていた。彼に払うと言おうとするも彼にカッコつけさせてくれと言われた。そう言われてしまえば払うとも言えず言葉に甘えることにしては笑みを浮かべお礼を伝えて。 ）




山田三郎
先に訊いてきたのはそっちだろ？

（彼女の問いに逆に己も問うと彼女はなんで確認するのかとあたふたしている。彼女が先に訊いてきたのにと思いつつも彼女の反応に愛しさを感じて見つめていれば、彼女から頬を摘まれた。細い綺麗な女性らしい指先に摘まれそこからじわじわと熱が広がっていくのを感じ、胸が大きく跳ねる。彼女は己の番だとでも言うように右頬を近付けてきた。その様子に緊張しながらも彼女の頬に手を滑らせ頬を痛くないように優しく摘んで。彼女の柔らかな頬に男と女でこんなに違うのかと改めて彼女のことを意識してしまいながらも撮影されるまでそのままでいて。このままこの時間が続けば…そう考えるもシャッターの音が聞こえて。 ）