名無しさん 2023-06-18 14:24:24 |
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「 分かった! 松風さんが良いならそうしようかな。
土曜、楽しみにしてる 」
( 相手からの返信を読めば、心の中で“やった”と呟き、今度は自分が相手の家に泊まれることを楽しみに思う。ふと、このやりとりが本来恋人同士の行うもののように感じて照れくさくなるが、別に知り合い同士がご飯を食べて泊まることも普通だろう、と自分で自分を正当化して。そもそも既に自分の家に相手も泊まっているわけだし、何も変なことは無いはずだ。
相手へ再度返信を返すと、今頃また仕事をしているだろうと此方も携帯を仕舞い。早く土曜日にならないものかと待ちわびる。)
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……ッ!…お前、こんな所まで付いてきたのかよ!
…離せッ!!
( それからまた数日後。
着替えなどの簡単な荷物を持ち、電車にのっては約束していた最寄り駅へ。
少し早めに着いてしまったが、時間まで適当に過ごそうと改札口を出た時、突然腕を掴まれて其方を振り向いた。
そこに居たのは白髪混じりにやつれきった身に覚えのある女性で、実際はもっと若いはずだが、その姿のせいで老婆にも見える。その女性は眼孔鋭く此方を見つめ、まるで呪文でも唱えているかのように『……涼、助けてよ 』と縋ってくる。
必死に振りほどこうとするが、しつこく迫ってくるその姿に、悲しみと怒りと、様々な感情が湧き上がり、自然と目に涙が溜まる。
暫くしてそんな2人の剣幕に周囲がざわつきはじめるのは言うまでもない。)
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