ぬし 2023-06-12 22:37:05 |
通報 |
>39 敦
ちょっとだけならいいよ。誰か起きてきたら終わりだけど。( 疲れた様子の恋人の頼みとあらば、答えない理由がなかった。当然気恥ずかしさや見られるかもしれない不安はあるけれど、そんなことはどうでもいい。すぐに肯定の意を示し、ぽんぽんと膝を叩く。少しでも癒すことができるのなら本望で、自身としても一緒にいられるのが嬉しく。素っ気ないような物言いをしながらも、ちゃんと伝えようと試みて視線を送り )お疲れ様。できる限りなら、何でもするから。
──
わかってるくせに。狡いなあ、敦さんは。( わざとらしく傾げられた首と、広げられた両手。きっと自身から甘えるのは不得手であると知った上の行動であるが、勿論断れるはずもない。抱き締めること自体には抵抗がないものの、自分からとなると話は別。困ったような笑みを浮かべつつも、あくまでも平静を装って、何でもないようにそっと抱き付く。触れた途端にじわじわと恥ずかしさが込み上げてきて、少しの緊張で身体を強張らせ。誤魔化すようにさらりと彼の髪を撫でて )……ん。だめだ、やっぱり照れる。
トピック検索 |