木之下茜 2023-06-02 21:48:23 |
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……はい。
(レンゲの方へ顔を近づけて、お粥を口に含むと、ほかほかのお米と塩味と梅の酸味が食欲を引き立てて、ゆっくりと咀嚼して飲み込む。じんわりと身に染みるやさしい味がして、「うまいです」と一言、落ち着き払っているが喜びを含んだ声で返事をする。なるほど、茜さんの家では卵や味噌を使っているのか。実家の様子を浮かんでみると、茜さんの様子からして、きっと居心地が良い家なのだろうと思い。自分も茜さんが作る料理をもっと食べてみたいから、羞恥心を体の熱にそっと誤魔化すことにして、少々甘えた言葉をかけて)
茜さんの作る料理って、どれもうまくて。だから、……これからも色んな料理が食べたいと思ってます。あの、もし良かったら、……今度料理の仕方を俺に教えてください。
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