あ…はは、びっくりしちゃいました。 ( 彼の真剣な眼差しにこちらも身動きが取れなかった。触れる寸前で止められた手に、心臓はこれでもかとうるさく鳴り響くが、平気な振りをして笑う。男女関わらず客の中には、べたべたと平気で身体に触ってくる人もいるが、この人はそこは弁えているということがわかる。ちょうど運ばれてきたシャンパンを彼と自分のグラスに注ぎ、「乾杯しますか」とにっこり笑って。)