匿名さん 2023-04-29 15:14:24 |
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ん、…………もう昼見世……、?
………………ッ!?!?!?
( 窓から差し込む優しい朝の光。其れに柔らかなベッドですぴ…と穏やかな寝息を立てている中穏やかに照らされれば薄らと美しい蘇芳を露わにして。もう昼見世か、今日は屋形が静かだななんて寝ぼけ眼で上体を起こせば自分のも周りの見なれない風景にビクッと肩を跳ねさせたあとに〝そういえは身請けされたんだ〟と昨日の記憶をまだ覚醒しきっていない脳内からなんとか引っ張り出せばきゅうと縮み上がった心臓はだんだんと落ち着いていく。と、鼻腔を擽る香ばしい匂いに何かしらとベッドからそろそろ降りて部屋を出ようとするも、ふと自分の格好を見下ろしては自分の体を彩る黒いレースやら紐やらに白い頬に朱を散らしては慌てて其れを脱ぎ、シッカリと浴衣を着付けて髪を緩く低い位置でお団子にしてから部屋を出て。香ばしい匂いと、それから何かが焼ける小気味の良い油の跳ねる音のする部屋までなんとかたどり着けば、キィ……と小さな音を立てて扉を開け、ひょっこりと顔だけを覗かせてはキッチンに立つ美丈夫に思わずほう、と見蕩れてしまい。美人は何していても絵になるというがマッタクその通りである、だって菜箸を持ってるだけでも役者さんのようだもの。と思っていたのも一瞬、彼のしている料理は紛れもない自分の仕事だと気付けば「 お、おはようございます直政様!すみませんお料理、私ゆっくり寝てしまっていて…! 」と慌てて部屋の中に入り彼に駆け寄ればよく寝た証拠の艶やかな肌をサッと青くさせてなにか自分に出来ることは無いかと挨拶もそこそこにあわあわ問いかけて。 )
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