匿名さん 2023-04-29 15:14:24 |
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( 相手のおちょぼ口にはこの大きさのわっふるは少々荷が重かったらしい。はしたないところを見られたくないという男には理解できない乙女心を我慢しながらその小さな口を精一杯広げても、やはり相手の口元にはあいすくりいむがついてしまって。人肌の熱であいすくりいむが溶け出し、口元からそれが重力に従うように伝って垂れていけば、なんとも艶かしい景色に胸の奥がドクリとさせられてしまいながらもまた、紙ナプキンでその口元を拭ってやって。当の椿はというと、また瞳をキラキラさせて感想を伝えてくるのかと思いきや、なにやら大人しくしたまませっせと口の中を動かすだけで。もしや気に入らなかったのだろうかと不安に駆られながらそれを眺めていると、不意に店内からパリンと音が。どうやらおりょうがグラスを割ってしまったらしく、周りの客に頭を下げるおりょうを眺めながらとことんらしくないなと思って。そうして2人ででざあとまで平らげ、2人とも満足といった感じで店から外に出ると『 マッサン! 』と何者かが背後から声をかけてきて。 )
( 思わずグラスを割ってしまった後、周りのお客さんに謝りながら片付けをする。そして厨房へと向かえばなにやら、かちゃかちゃテキパキじゅわわと調理をする。これでまずは牽制だ。そうして出来たものを箱に詰め、己が使っているかわいらしい包み布で包む。泥棒猫と一緒に帰ろうとする相手を呼び止めれば『 今日もありがとうマッサン。 』とまずは店に来てくれたことへの感謝を。そして1番気になっている『 その女の子は…? 』と馬鹿正直に聞き出す。敵情視察というやつだ。「 あぁ、この子は…侍女の椿だ。」と何故か一拍おきながら説明をする相手になんだ、恋人などではなくただの侍女かと安心して。 )
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