匿名さん 2023-04-29 15:14:24 |
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な、直政様。そんなに大きいの入らないです…。
( 一口大に切り取られたわっふると、更にあいすくりいむといちご。さっきのらいすかれえだってお口についてしまったのに、絶対にまた口元が汚れてしまうし男性の前で大口を開けるのもはしたなくて恥ずかしい。桃色の頬でふるふると首を振るも、でも主人からの施しを断るわけにもいかなくて。あとこんなに綺麗なお顔で微笑まれながら差し出されたら断れる女なんてそもそも居ないので。椿はなるべく彼のほうを見ないように恥ずかしそうに目線をそらしつつやはり髪を耳にかけながら先ほどよりも口を大きく開けて──元々が小さいので大して大きくはないのだが──わっふるを頬張って。マァやっぱり口元にはあいすくりいむがついてしまったのだが、わっふるを口に入れた瞬間、『 アこれ直政様も使った食器だ 』と気づいてしまえばぶわわ、と桃色の頬を更に色濃くする。嗚呼どうしよう味なんてわからないわ、でも何か言わなきゃ、ともぐもぐもぐもぐ頑張ってとっ散らかった脳内を整理しつつなんとか飲み込んで一言…というところで店内に響いたのは何か軽いガラスが割れる音。それにびっくりして出かけていた言葉もヒュッと椿の心の中に隠れてしまえば音の出たほうへと目線をやってどうしてのかしら。なんて暢気に考えて。さっきまで女同士でバチバチしていたことを忘れてしまったのだ。人間は規格外の美男を前にすると三秒前のことは忘れてしまうので。 )
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