そうか、あと少しだな (彼女がこちらに迷惑をかけないようにしているのはすぐに分かっていて。こちらにもっと体重をかけろと言いたげに、彼女の華奢な手を少し強く握って。 優しいだなんてそんな言葉に絆される自分ではない、そんな褒め言葉ひとつに心を動かされるなんて自分であっていいわけではない。 自分はマンションの下で帰ろうと思っていたが、彼女のフラフラしている様子に心配そうに眉を下げ) …1人で部屋に上がれるか?