永久に、貴女と

うん、よし。
じゃあ、今言ったのを買おうか。

( 無邪気な笑顔。思わずゆるりと頭を撫でたくなるような朗らかさにこちらも自然と笑顔になる。一通り注文をして、商品を受け取ろうとした際、手渡されるのは自身ではなくて彼女にだった。嗚呼、この目だ。店員が自身に向ける異物を嫌うこの目だ。仕方ない、きっとこの方も過去にアンドロイドから何か不快な事をされたのだろう。もう慣れたものだ。代金を支払い、お店を後にすれば何処となくぎこちない空気が主人と自身の間に生まれる。「 …いやはや、こんなにケーキを買ってちゃんと食べきれるかな。僕もご主人もあまり大食いじゃないのに。」少しでも逸した楽しい時間の方に持っていこうと、帰路に着きながら誤魔化すように重たい口を開いた。