永遠 2023-04-22 00:24:03 |
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ぅ。
……明日その分運動するからいーの!
( 彼のご尤もな指摘にぎく、と表情を強ばらせたもののつん!とそっぽを向いては在り来りな言い訳を並べて。最もその言い訳が次の日に持ち越された事は今まで1度もないのだが。だって運動なんかよりも永遠と居たいもん!なんて昔は平気な顔で言えたけれど、今はそんな言葉すらも気軽に言うには重すぎる言葉になってしまった。充電コードを外す彼にもういいの、なんて言いかけた口はそのまま閉ざし、それからきっと永遠よりも古い型なのであろう〝彼ら彼女ら〟の景色を反射するだけのような無機質な瞳にぞわりと粟肌をたてては「 うん、行こ!卵安いといいなぁ 」なんて何も気付かないフリをして彼に手を引かれるがままに歩き出す。一瞬。一瞬だけ、こちらをぼうっと見つめる充電コードに縛られているようにも見えた彼らの姿に永遠の姿が重なったような気がして。未来は無意識に彼と繋いだ手にきゅっ、と力を込めては自分より背の高い彼を見上げてにっこりと微笑み。 )
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