永遠 2023-04-22 00:24:03 |
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はは、もうダイエットは良いのかい?
(こちらの意図に応えるように可愛らしい笑顔を向けながら描かれるケーキの数々。思ったより多いや。でも、彼女の穏やかな笑顔を見ては可愛らしい仕草にそんな考えは消え失せる。一体、人間は悲しみをどう乗り越えるのだろうか。先程までは今にも泣き出しそうな表情だったのが、こうやって短時間の間に笑顔へと変わる。どんなに人間らしく作られても、その奥にある覗くことの出来ない心だけは感情があっても理解が難しい。僕には、分からない。だけど、知ることは出来るだろうか。この小さな掌に、もしも心があるならもっともっと大切に触れたい。そして、いつかは理解してみたい。もしかしたらその時が自身の活動が終わる時かもしれない。らしくもない事を考えながら、共有される晩御飯、内容と言うよりはその先、また先と続く事が当たり前のような口振りに胸の奥がチクリ、と痛むような感覚を知る。これは何だろうか、初めての異常だな。故障も最早自身では計り知れない処まで来たのかな、なんて軽々しく捉えては。「 よし、それじゃあ先ずはお買い物だね。卵とケチャップだけ買ったらすぐにケーキ屋さんに行こうか。」充電コードを外す。自身よりも時間のかかっている旧型達の無機質な目線を横目に、彼女の手を引っ張りその場を後にした。)
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