永遠 2023-04-22 00:24:03 |
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…。
やっぱり歩いたら疲れちゃった!私もここにいてもいい?
( 充電スポット。以前調べた資料では至る所に点在していたらしいが、今やその戸数も少なくなっているせいか未だに稼働している数少ないアンドロイド達で順番待ちをしていることも珍しくはない。今回は運がいいことに一つだけ空いていたため、彼が前腕についている充電口にコードを差し込み充電するのをぼう、っと眺める。聞きなれたチャージの機械音は、以前よりもずっと聞く機会が増えたせいか妙に耳に馴染んでいる。未来はそれに一瞬だけぴくりと眉を寄せたものの、彼の言葉にふるふると首を振ればにこりと笑顔を浮かべて自分もここにいたいと強請り。「 お話はしなくていいの。私が疲れちゃったから、…だから、隣に居させてね。 」まるで言い訳のように其れを述べながら彼の足元にすとん、と腰を下ろしては鼻の奥がツンとするような感覚には気付かないフリをしてそっと長いまつ毛に囲われた目を閉じる。きっと眠ったふりをしなきゃ優しい彼は自分と会話をしてくれるから。…さっき歩いた時、彼の動きが少し鈍いような、少しだけよろめいたような気がする。ううん、歩くのがきっと早すぎただけ。`まだ`終わりの時間じゃない。そんな風に未来の心にふわりと芽を出してしまった不安の種はしぼむことを知らずに、どんどんと大きくなって花を咲かせ。 )
( / かしこまりました!
こちらこそ不慣れですがどうぞよろしくお願いいたします。 )
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