NYAINYAI 2023-04-05 07:36:53 |
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(とりあえず上げるね?誰か来てね)
いつも暗い彼女は誰にも話しかけられずに大学から戻ってきた様だ。
珍しく共用ベランダにビニール袋を持って素足で出ると彼女とは対照的な雰囲気な鬱陶しくなるくらいの快晴に気持ちの良い風が吹く。
置いてあったキャンピングチェアにブランケットを丁寧にかけ腰掛ける。近くにあったずいぶん低めのテーブルを手で引き寄せ、するとコンビニででも買ってきたのだろうか?袋に入ったパンケーキの小袋。喉が焼けるような甘さを感じる量のメープルシロップとマーガリンを2枚のほんのり甘いパンケーキ生地が包む。
それを頬張りそしてすぐに同時に買ってきたイチゴオレで流し込むという何とも幸せな顔をしていた。
「……♪」
彼女が珍しく微笑んだ。でもしばらくして食べ終えるとなんだかまだ足りなさそうな雰囲気をさらけ出していた。
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