匿名さん 2023-03-29 18:53:43 |
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おはよう、永遠。
( こちらを振り返り微笑む彼の姿に、ほっと小さく息を吐けば、挨拶と微笑みを返す。
歩み寄り、髪を撫でられると擽ったそうに目を細めつつ、近くの椅子へと腰掛ければ、身を委ねるようにしていつもの様に髪を整えてもらう。)
…体の調子はどう?
( 小さく尋ねると同時に、膝に添えられた手に軽く力が入る。
政府がアンドロイドのメンテナンスなどを廃止して既に数年、まだ学生真っ只中だった自分にとって、親同然である彼の命綱が、今ではかろうじで残された充電スポットのみ_その事実はあまりに悲惨で残酷だった。今も、その状況はなんら変わらない。
彼がいなくなった後の家族なんて、決まってはいるものの、自分に言わせればあまり喜ばしいことではなかった。
新しい家族に気を使うより自分で自立したほうがマシだと、先生にあれほど進められた大学進学も断り、今は就職に向けて準備中。
色んなことを考えるとなんだか頭が痛いが、ひとまず肩の力を抜いて背もたれに体重を預けた。)
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