匿名さん 2023-03-29 18:53:43 |
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___っと、...また動きが悪いな...。
( 貴女のアンドロイドとして此処に来てからもう10年以上も経つ。時と言うものはあっという間で、それに伴って貴女もあんなに小さかったのに今は立派な女性に育ってくれた。来た当初は受け入れられない事実に心を閉ざしていたが、貴女自身の成長で前を向いて歩く事が出来ている。本当に、ご両親が生きていたらどんなに良かっただろうか。
卒業式も終わり、まずは自身が目標としていた高校卒業までは見届けるを達成出来たことから急に懐かしい思いにふけてしまった。日に日に動きの悪くなる身体、稼働時間が短くなるバッテリー、出来る事なら貴女が亡くなるまで、お孫さんまで見てから壊れたい。テーブルを拭く手がぴたり、と止まれば肩の関節の辺りを少し動かしてエラーを直す。
朝食も準備済み、後は貴女が来たら温め直すか...何て考えていると背中を向けていた側の扉が開く。身体を向ければ少し乱れた髪、何処か不安げな表情をする貴女に優しく微笑んで近づけば髪を両手で軽く撫で乍言った。)
おはようご主人、髪が乱れてるよ。直したら朝食にしよっか。
( ありがとうございます、了解致しました。こちらも同じく増減はありますので何卒よろしくお願い致します。)
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