可愛いの魔法　（〆）

これから先、ある程度は長く残るものですから…、え？……ふふ、そうですね、疲れるかも。でもそれ以上に楽しい気持ちの方が今は強いです！
（　ふわふわなブラシが顔の表面を撫で始めると同時に、お粉が目に入ってしまわないようにそっと双眸を伏せれば長いまつ毛が頬に影を落とす。それもすぐにぱちっと開かれたのは、率直な質問を投げかけられたから。そのまま数度、きょとんと数回瞬いては至極当然のように告げると晴れやかな笑みを浮かべて、それから間もなく、現場指揮を取る人による撮影再開の呼び掛けが響き　）