匿名さん 2023-03-24 20:11:47 |
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思ってないでしょ~…、ふふ。
( 到底怖かったとは思えない様子な彼の口ぶりは子どもをあやすかのようで、つい唇を尖らせながら困ったように片頬をぷくぷくと膨らませて抗議するも可笑しげに笑う姿を見ていれば、ふ、とつられるように笑みを溢すと未だ宙ぶらりんの状況ながら次第にころころと笑い出して。彼が楽しいならわたしも楽しい。やがて恋しかった地面に足が着き漸く地上に戻ってきたような感覚になると、ほっとしながらも繋いだ手は離さなければならず少し名残惜しく。一瞬躊躇うように間を開けつつも「…ん、」と彼の手から指先を解けば、共に出口階段へと降りていくと。ずっと後回しにしてきたお化け屋敷だけれど、この後に及んでまだ行くような気分にならなければ、次のアトラクションはどうしようかと周囲を見回していたところ、〝あそこのパンケーキ可愛いしおいしかったね〟と満足げに笑い合いながら建物から出てきたカップルに視線が止まり。ファンシーな建物を見遣れば、ふんわり甘い香りが漏れ出すカフェの出入り口とグッズショップの出入り口があり、どうやら中は繋がっているようで。少し小腹が空いた気もするし、ひやりとした後だからかなんだか甘いものが食べたいかも。彼が次なるアトラクションを見定めるのに他所を向いていたなら、くい、と軽く彼の服の裾を引きながら提案をするだろうか )
……、逆巻さん。ちょっとあそこで休憩しません…?
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