荘園探偵遊戯【identityⅤ】

>墓守

(眠らずの夜を超えて漸く入浴する気を起こしたのか、無造作に湯上がりの頭髪を拭きつつぼんやり廊下を歩き。ふと視界に飛び込んだは談話室から漏れる灯り。一体誰が居るのだろうと中を覗き込み)

……ん？誰かまだ起床中かい？

>傭兵

勿論。こう見えてすこぶる調子が良いぜ。君は気分転換の最中なのか？

(犬歯が目立つ口でにやりと笑い、小柄でありながら荘園一の俊敏を誇る人物の方へ向き直り。誰かが言っていた記憶がある。彼の食欲は底なしであると。生憎コーヒー以外の何かをご馳走できそうにないが、同じ場に居る者同士として是非を窺い)

今からコーヒーを飲もうと思ってさ。サベダー君も飲めそうなら淹れるがどうする？

>占い師

いつも通りさ。クラーク君の調子はどうだい。そこのお嬢さんも。

(コーヒー豆の袋を開きつつ、普段の飄々とした態度で返答。使い鳥で自身と仲間を保護する能力を持つ人物なだけに、その心労の度合いは相当のものだろう。それを念頭に"二人"へ問いかけ。焼き菓子とミルクピッチャーに添えられた相手の気遣いに右目を細め、言葉にはせずとも感謝の意を示し。研究分野への質問には一呼吸置いたのち語り始め)

今はバッテリーに注目しているんだ。現在の主流とされているバッテリーは製造コストがかかる上にサイズが大きくて、更に大した使い道がない。これを軽量化かつ寿命の長い、安定した性能に作り変えられないかと思ってね。君もコーヒーを飲むかい？

>患者

(談話室の隅で脳が勝手に記憶を消し去らないうちにと手帳に書き付け、それを別のノートに清書する作業をひたすらに繰り返している最中。過集中は周囲の気配も音も遮断してしまう。が、何やら慌ただしく廊下を行ったかと思えば突如消えた足音に顔を上げ)

ふむ。ん？どうかしたのか？メスマー先生なら見かけちゃいないぜ。

(／お返事をくださった方、ありがとうございます！また、現在同じ場所にいらっしゃる方々へ絡ませていただきました。別所にいらっしゃる方は、余裕が出ましたら改めてお話をさせていただければ幸いです。申し訳ございません。また、主様へのお礼になりますが、骨董商のKeepの承諾をくださりありがとうございます！今一人目で精一杯のため、二人目はタイミングを見て動かそうと思います。それでは背後は一旦失礼いたします)