主 2023-03-12 23:09:40 |
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(いつも通りの朝。息子を保育園へと送り車の中でパソコンを開く。
あれから早半年。禍憑鬼の脅威は未だ消える事は無いまま仕事に追われる日々を過ごしていた。
本社という存在が消え去った今全国の社を管理するのは相手と自分のみ。
正直言って、とても追い付くレベルでは無かった。)
「疲れた…。」
(ぽつりと呟き、休憩がてらSNSを流し見する。画面を指でスクロールしていた所、興味深い呟きが目に入った。)
“学校に禍憑鬼出現。最悪。毎回必ず私を一番に狙って来るもんだから私の事好きなのかな。笑”
“怖過ぎてテンパって大声で『キモい!ほんとコイツら大っ嫌いあっち行ってよ!』って叫んだら着いて来なくなった。私なんか才能ある?”
(何気無い投稿なのかもしれないが今の自分にとっては猫の手も借りたい状況。もしかしたら自分達の他にも禍憑鬼と戦える存在がいるのでは無いか。なんて淡い期待を胸に抱えては投稿主の女子高生へとダイレクトメールを送る。続いて連絡を入れたのは政府。)
「数名の社員が必要でして。…まぁ、面接でもやってみようかなって。」
(最早何もかも任されている身。二つ返事で了承を得ては早速色々なSNSで広告を流す。イタズラやおふざけの類の者も来るであろう事は想定内。一つ溜息を溢しては相手は先に着いているであろう新本部へと車を走らせて。)
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