2023-03-10 11:42:01 |
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『Petunia』ならではの冒険者制度に関する主様の考察、楽しみにお待ちしておりました!
ロルをお待たせしている身で恐縮ですが、感想や派生の考察をお返しいたします。
以下感想:
骸越えの次の課題が安定した食料供給であることも、現実にもある家督制度と当時のトランフォードの開拓事情を絡めるというアイディアも、本当に見事すぎて……。
「冒険者が安全な土地を獲得し、農民がそこを耕す」というテンプレート、「あぶれてしまった次男・三男が自らの土地と家督権を求めて他の場所を冒険し、そこに住みついて次代の次男・三男を生む」という繰り返しの現象、「当初の共助システムから、故国ガリニアの産業ギルドを参考とした教育・斡旋システムとしてのギルドが発達していく」「開拓地の安全を守るため、自衛組織としての冒険者組合支部が発達する」という経緯、どれも大変自然でわかりやすいメカニズムですので、是非ともこのまま正式な世界観にしていただければと思います。
(余談ですが、あの国農民も魔獣ぶんなぐってんのこわ……にしっかりと歴史的な裏打ちが為されたの、笑いながら膝を打ちました。こういうの本当に大好きです)
冒険者の受注制度に関しても、同じく是非その方向でお願いいたします。
教養レベルに差があるため年棒制は危険なものの、クエストごとに収入を設定したままでは経理が非常に煩雑になるでしょうし、「点数制で可視化する」ほうが事務的にもメタ的にも確かにわかりやすそうです。
最低限暮らしていけるだけ、とのことで、毎月低難易度クエストを休まずこなすRankⅠの月収は、現代日本の感覚で言えば手取り18万ほど、これがRankⅢになれば25万ほど(ぎりぎり子育て開始可能なレベル)でしょうか。
収入をより上げたい場合、
・基本の月収は「月次点×ランク」で算出されるので、月次点の元となる受注クエストの難易度、もしくは自身のランクそのもの、或いはその両方を上げる(手っ取り早いのが前者、昇級の手続きなどかかるが恒久的に上がるのが後者)
・その月の超過依頼を頑張って、ボーナスを稼ぐ
……といった幾つかの選択肢(結果的には他の選択肢に行きつくものもありますが)をとることができそうです。
現代日本でも、一定の収入を越えた途端払う税金が桁違いになる、などの問題もありますし、低難易度クエストを新人に残しておくため、一定以上のランクの者は点数の計算率が変わって割に合わなくなる……などの制度もありそうですね(ギデオンが今回のフェンリル狩りを当初マリアに突っぱねられたのがそれとほぼ同義)。
見習いの配給制や、研修手当制による師の辺り外れ、といった話も、本当にわくわくするものばかりで……。素敵な考察をくださり、本当にありがとうございました。
派生の考察:
・冒険者ギルドについて
仮にも武装集団であることから、やはり一定の権力は持っていそう……ここから以下の考察。
:通常の国家では、外的に対する武力を「軍」が、国内(の国民)に対する武力を「警察」が担う。しかしトランフォードの場合、国内の「魔獣」に対する武力が必要だったことから、「ギルド」が真っ先に生じている。
:つまり、トランフォードの治安維持機構は、魔獣を討伐する「ギルド」、犯罪者を取り締まる「警察」、外敵のために戦う「王軍(憲兵団はこの一部)」、の順に生じ、この三つから成る。すなわち武装機関の“三権分立”、相互監視体制。それぞれの武装訓練を認め合うことで、互いの暴走を抑制している。
:とはいえ、先の大陸大戦のような国家レベルの有事の際は、「ギルド」も「警察」も、王軍の統制下で協力することになりそう。特に公認ギルド所属員は、場合によっては兵役の義務があるかもしれない(平時の武装訓練はそれが理由で認可されていそう)。
:モンテスキューの三権分立(立法・行政・司法)は、法による支配を前提としているので、「絶対王政から民主主義に移行中」という形をとるトランフォードでは、まだこれからの話になりそう。
:余談……「おまじない編」で憲兵団諜報部が貴族の夜会を捜査したのは、軍関係者の貴族が関与していたから/違法薬物や聖獣の輸入ルートに外国が関係していたから、ということにできそう。
・貨幣について
今まで特に必要がなかったため決めていなかったものの、簡単に設定してみるのも良さそう……と軽い気持ちで片足を突っ込んだら大変な沼でした。急ぎではないので、双方・他方が興味・時間のある範囲で、少しずつアイディア出ししていく感じで良さそう。
:【メモ、Not提案・下調べ浅め】青銅貨(100円)、白銅貨(1,000円)、青銀貨(≒10,000円)、白銀貨(≒100,000円)、小金貨(≒1,000,000円)、大金貨(≒10,000,000円)……など? 100円未満は鋳潰して使われそうなので割愛。庶民は銀貨+銅貨で給与を貰いそう。庶民冒険者の生活で考えるとして、「昼食を買うのに使うのが青銅貨」「普通の服や低級装備の購入に使うのが白銅貨」「中級装備の購入や家賃の支払いに使うのが青銀貨」「一軒家や上質な装備を買うのに使うのが白銀貨」のイメージ。白銀貨を持っているならかなり裕福な方で、金貨以上は一般的にはまず使わず(商人などは別)、大金貨に至っては貴族や国家レベルでしか扱えなさそう(仮に庶民が所持してもあまり意味がない)。また、必ずしも「白銅貨10枚=青銀貨1枚」とはならないイメージ(貨幣ごとに異なる価値・用途を持つ?)。
:【メモ、Not提案】もっと単純に、ゲーム的に「1ゴールド」としたり、「1アウルム・1アルゲン・1アイス(ラテン語由来)」としたりしても良いかも。
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