薔薇の乙女 2023-03-09 22:09:21 |
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嗚呼起きられましたか。すみません、いきなり声をかけて
(慌てて起き上がる少女を優しい微笑みで見つめているが、それは必死に抑えているからで、本当はその起き上がる動作ひとつにすら欲情してしまっている。ネグリジェから覗く白い肌が薄く朱を帯びていくのを見て、少し悪いことをした気分になってしまう。ブルーサファイアの瞳に溜まった宝石のような涙を、自分の指で拭ってしまいたいが流石にそこまでしてしまうと、こんな無防備な少女でも警戒するだろう、と伸ばしかけた手を止めて。どこから来たの、なんて答えには「この当たりを散歩しておりまして、なにぶん初めての場所でお恥ずかしながら迷ってしまいまして…その時に貴方を見つけて、是非道を聞きたいと思いまして、いきなり侵入するような真似をしてしまいすみません」と、やすやすと嘘をついて恭しく頭を下げる)
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