匿名さん 2023-03-08 21:19:11 |
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ビジネスパートナーだからこそですよ。互いのことを知らない二人が、果たして同じ目標に向かって効率的に協働することができるでしょうか?
( 困惑した様子の貴方を前にして、ひとまずは使い古しの共通言語を持ち出すこととしようか。貴方に一歩遅れる形でいつのまにか定位置となった向かい側の椅子を引き、大きな身体を少しばかり縮めるようにしてそこへ腰掛けるのだった。眼前の食卓の風景は質素ながら確かな温もりがあり、漂う湯気と香りはごく分かりやすく食欲を刺激してくる。早速とスプーンを手に取りたいところだが、ここでは食事の前に祈りを捧げる習慣があるのだった。いい加減覚えてもいい頃合いではあるが己の所作は未だにどこか覚束なく、貴方のやりようを観察してからそれをなぞるという次善の策自体が、いつのまにやら習慣になっているという情けない現状がある。いつものように見守ろうかというところでその手はふと止まり、己の視線は濡れたように光る真紅のまなこに吸い寄せられるのだった。そこに映る感情は、見定めようとする度に揺れ動く万華鏡にも等しい。傍目から見れば見惚れてでもいるかのような数秒が過ぎ去ると、ふ、と吐息のような笑みを漏らして気の抜けた笑顔を象った )
では物覚えの悪い俺にどうか呆れずに、もう一度祈りの所作を教えていただけますか?
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