匿名さん 2023-03-08 21:19:11 |
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何だって頂きますよ、それ程こだわりはないので。
(何が好きかとの問に対し過去を辿るように視線を少し上に向けた後そう答え。ぐつぐつと煮え立つ鍋から甘酸っぱいような匂いが立ち部屋を包み込んでいて、確かにそれを美味しそうだと感じる感性はあるのだけれど好きだとか嫌いだとか、そんな事を考えたことは暫くなかったな、と思い返して。「そもそも、俺の好みなんか当てたって仕方ないでしょう?」、立ち上がって戸棚からカトラリーを出しながら彼の方も向かずにそう尋ねる、歳の離れた弟のようにも見えるだろう彼の、“先生”という呼び方も人懐っこい笑顔も、自分にはどこかむず痒く、いっその事他の多くの人のように、聖職者として個人格を徹底的に無視するか、悪魔だと思い込みの嫌悪を突きつけるか、そのどちらかとして扱ってくれたら楽だろうにと
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