【日常／シリアス／戦闘／マフィア／3L】狼と龍は吼える

>>135 アンジェリカ

見て分からへんか？現実逃避や。

（ふわふわとした心地の中から自分を引き戻したのは、よく知っている声だった。その声の主の方を見やれば案の定、燃えるような赤髪の下っ端仲間の姿が。他の同地位の人達よりも接する機会が多く親しい仲の彼女に、自然と緩やかに口角を上げれば、仕事という面倒くさい事柄の合間の、休憩という名のサボりを現実逃避だと置き換えて問いに答える。お遣いが今回の仕事だが気乗りせず、こうして途中で休憩を挟んでいた。そういう彼女こそ普段のツナギとは随分違う服装をしており不思議に思う。雪のような白い肌に輝く金色の瞳、情熱的な髪を持つただでさえ外見が優美な相手が、少しでも良い格好をすればそれらが合わさってますます綺麗になる事は、こういう姿にならなくても想像は出来たが、実際になってみると想像以上で。彼女のその姿をじっくり見るように視線を彼女の足下からゆっくり上げていきながら、思い至った問いをして）

あんたこそ、えらい綺麗な格好しとるけど…まさかデートにでも行く気なん？



>>136 エルナ

人違いとありませんやろ、……あんた、アンジェリカと仲良うしとる人やないですか？

（いつまでもこうしていたい。そんな気持ちを途切れさせたのは、己の耳に入った女性の声。人が折角気持ち良くなっている時に邪魔をするのは誰かとその声の方へ冷然たる視線を向けると、自分より背の高いスラリとした体型の女性が目に入る。ブロンドの短髪が帽子の下から顔を覗かせており、意思の強そうな瞳は帽子の影になっていたが、最も目を引いたのは顔を斜めに横断する古傷だった。自分を見た事があったかのような問い掛けに、「──か？」と否定的な問いをしようとしたところで、その最後の文字が口から出て来ることは無かった。そういえば、自分がよく絡む同じファミリーの下っ端と、最近親し気に連んでいるところを見たようなと記憶が浮かぶ。何よりその顔の傷が印象的で。だとしたら、同じファミリーで恐らく地位も同じ。ゆっくり口の端を持ち上げれば、東洋の中でもきっての観光地である所の独特なイントネーションで聞いてみて）


（/絡んでいただきありがとうございます！こちらこそ、稚拙なロルだとは思いますがよろしくお願いします。）