その血は華となり【途中参加 OK】

その血は華となり【途中参加 OK】

花詠み  2023-02-26 13:52:45 ID:f4a4a17f9
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ーーー美しい花は意志を持つ


その花はヒトと共にあり、ヒトを知る

ヒトを知った花は淋しさを覚える

淋しさを覚えた花はヒトを変えることにした

永い時を共に歩めるように、淋しくないように



例えそれが最悪を呼び寄せたとしてもーーー

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  • No.21 by 花詠み  2023-02-28 10:50:50 ID:c050298ce

名前:月暈(つきがさ)
性別:男
年齢:30
性格:誰にでも平等に優しい。気を遣いすぎるくらいに優しいが、あくまで『平等に』優しいのである。相手の欲しい言葉や好ましく思われる態度などを瞬時に理解して、相手が不快にならないように立ち回る。愛せないのではなく、愛さないようにしているだけ。とあることから、口癖のように御花がいればそれでいいと自己暗示をかけるようになってしまった。
容姿:筋肉が薄く、全体的にすらりとしている。背が高いため、余計に細長くみえる。透き通るような血の気の薄い白い肌。綺麗な2層にわかれたブルーラベンダーとアイリスのダイクロイックアイ。眠そうに垂れているのが優し気な印象を与える。癖の少ないエクルベージュの髪を腰まで伸ばしており、緩く編み込んでいる。
服装:腰から足先にかけて両側にスリットが入った白のチャイナ服。袖は肘までの長さだが、御花を避けるように右のみノースリーブになっている。黒のズボンも足首までの長さのものを履いているが、御花がいるため左側は丈がない。帯と靴は黒。
御花: デイドリーム、ブルーラベンダー、アイリスのグラデーションが入った月下美人。月下美人に隠れるようにアザレのグラジオラスが咲き誇る。小さな葉をつけたヒメヅタが肌にぴったり添うように這っている。月下美人は、右肩から手首までと左腰から左足首にかけて螺旋状に広がっており、所々からグラジオラスとヒメヅタが控えめに顔を出している。
備考:貧しい小さな村の出身。飢餓に苦しむその村は御花様の捧げものと称して、口減しのために定期的に村人を捨ててきた。いつからか本物の御花が村に現れ、村人たちは貧しさから逃れるために己が身を捧げ始める。月暈の好いた相手もそうしようとしていた。どうしてもその人がいなくなってしまうことに耐えきれなかった月暈は、賭けに出る。自分が花憑きとなり、花衛としてその人を生かすために。結果、その時の賭けには勝った。が、その人には愛するヒトがいた。愛していたはずの人を差し置いて、無償の愛を月暈に捧げる変わりように己の過ちを理解したが遅かった。結局、何十年と時が過ぎた後に、愛したヒトの面影が残る花憑きへ鞍替えされてしまった。縛ってしまった申し訳なさや裏切りの怒りがないまぜになって、気づいた時には重杯の儀式が終わっていた。御花は、月暈が最悪の道を選びとって後悔に打ちひしがれる姿を予見し、情けないその様子を非常に気に入ったため寄生。どれだけ最悪な道を進んでも御花だけがずっと傍にいられる優越感を味わいたいらしい。月暈の心が折れそうになる度に、己の存在を主張するかのように御花は増えてゆく。

  • No.22 by 真夜中のピエロさん  2023-02-28 14:59:34 

(/>7の者です。pfが完成しましたので、提出させていただきます。不備などがありましたらご指摘ください。)

名前:暁(あかつき)

性別:男

年齢:18

容姿:https://picrew.me/image_maker/1011016/complete?cd=NeQoN4ykSu(はりねず版男子メーカー使用)
烏羽色の髪を肩より上で切りそろえている。糸目で、左目の下に泣きぼくろがあり、身長は180cmほど。筋肉はさほどついていなく、どちらかといえば華奢な方。髪には日替わりで子供用の髪留めやピン、たんぽぽの花がついている。

服装:白のニットにサイズが大きいジーンズとスニーカーといったカジュアルな服装。場合によってはコートを羽織ることもある。

部位:両目

能力:聴力

備考:両目を代償として捧げたために視力を失ったが、周りが見えなくとも問題ない程の聴力を手に入れた。空間把握や索敵に役立っている。
使えている花憑き(ゆうひ)は幼馴染、そしていとこであり、12歳ほど歳が離れている。昔から歳が離れたゆうひを猫可愛がりしていた。昔はゆうひの親との関係は良好だったが、出先で怪我をし、御花に寄生されてしまったゆうひを気味悪がり、迫害しだした両親たちに嫌気が差し、ゆうひを連れて家出をした。未だ行方不明届は出されていないので、見捨てられたと解釈し、二人で仲良く暮らしている。尚、契を結んだのはゆうひ自身の意志ではなく御花の意志。暁の両親はゆうひの両親と仲が悪く、もともとあまり関わっていなかったが、ゆうひのことは心配していたため、たまに仕送りをしてくれる。
日替わりで頭についている髪留めやピンはゆうひの遊んだあと。
暁の名誉のために言っておくと、ロリコンでは無い。

  • No.23 by 花詠み  2023-02-28 15:12:30 

>22 真夜中のピエロ様

(/素敵なPfありがとうございます!不備はございませんので、本編開始まで今しばらくお待ちくださいませ…!)

  • No.24 by 三丁目のミケネコさん  2023-02-28 15:28:47 


名前:篠宮 蛍(しのみや ほたる)
性別:女
年齢:21

性格:落ち着いていて冷静。少し冷たい印象を持つ。物事を淡々とこなし焦慮に駆られる事も無く蹉跌も少ないので完璧主義なところがあるが、本当は中々素直になれず表に出すのが苦手なだけ。心中ではもっと素直になりたい願望がある。堅実なようで気まぐれな部分もあり、一人は好きだが孤独は嫌いで淋しがり屋。グイグイ来られるのはあまり好きではない反面、そういう積極的な人を羨ましく思っている為押されれば心を許し甘えを見せる。

容姿:身長160㎝ほどで、標準体型よりやや痩身。肩に届く髪は至極色のボブで緩いウェーブがかかっており、細く柔らかい髪質と相まってふんわりしている。自然に下ろされている前髪は僅かに目に掛かる。そこから覗く瞳は菫色で二重のアーモンド型。鼻は小さめで唇は薄い。一般的な黄色人種よりも少しばかり白い肌を持つ。

服装:デコルテと肩を大きく出した白いオフショルダーの長袖ブラウスに、腰辺りまでの長さで京紫色のフード付きケープを、首元のリボンを結んで羽織っている。ボトムスは、黒色でAラインの膝丈スカート。黒いブーティを履いている。

種類:右の鎖骨を中心に黒い鈴蘭に似た花が十数輪ほど連なるように寄生。その様はまるで小さい風鈴が犇めき合っているよう。白ければまだ可愛げがあったものの、その色は通常ではあり得ない黒である為見る者に好奇と畏れを抱かせるかもしれない。

備考:御花に寄生される前の記憶は一切無く、自分自身の事も何者であるか分からない。気が付くと病院のベッドの上で、既に御花が右鎖骨に咲いていた。己の家族だったらしい女性は年齢差からして姉のようだが、病院の安置室に寝かされており息を引き取っていた。看護師の話によれば、2人ともビルの屋上から転落し姉は即帰らぬ人となり、自分は奇跡的に助かったものの打ち所が悪く記憶喪失になってしまったらしい。通行人が見つけ救急搬送されている間、救急隊員が姉の体に咲いていた御花が種を飛ばし自分の頭の傷口から入り込んでいったのを見たようだとその看護師から聞いて、姉は自ら命を絶った可能性が高い事を知る。戸籍から家族は姉だけらしく唯一の親類を失ってしまい寂寥感に苛まれるも記憶が無い為悲愴は感じられなかった。それからは生活保護を受け、御花と共にお互いの淋しさを埋めながら暮らしている。


(/>>13の者です。遅ればせながら完成いたしましたのて御精査をよろしくお願いします。不備等ございましたらなんなりと!)


  • No.25 by 花詠み  2023-02-28 15:40:38 

>24 三丁目のミケネコ様

(/素敵なPfありがとうございます!不備はございませんので、本編開始まで今しばらくお待ちくださいませ…!)

  • No.26 by 花詠み  2023-02-28 21:14:30 

(/参加者様と素敵なPfがある程度揃いましたので、そろそろ本編始めさせていただきますね!
ロルの長さ・スタイルは自由です。
ただし、会話文のみの極端に短いロルはお控えくださいませ。)

  • No.27 by 栗花落  2023-02-28 21:15:47 

>ALL

薄雲がかった偃月が静かに輝く頃。
シャリ、シャリと水を含んだ湿っぽい地面をブーツで踏みしめる。
月見酒でも楽しもうかと外に出てきたはいいが、どうやらタイミングを間違えたらしい。
冷えた風が剥き出しになった肌を撫でる度に、そわりそわりと背中が浮き立った。
無意識に冷え切った左肩に触れれば、御花から『困ったやつだな』という呆れを感じたのは気のせいではないと思う。

「ん~。良い酒をもらったから弄月でも……と思ったけど、日が相応しくないかもねぇ。でも、こんな日はどうしようもないヒトが転がっているものだろう?」

ついでに拾おうと思ったんだけどねぇ、と善意でコーティングしたその悪意に、自分のことながら酷いヒトがいたものだと口端が歪む。
歪んだ口元を隠すように手を当て、くつくつと肩を震わせる。
一頻り笑いを噛み締めた後に歩みを進めれば、ゆっくりと腰を据えられそうなベンチが目に入った。
休憩がてら月見酒を楽しもうかと、素朴なベンチに腰をかけて月夜を眺める。

「…いやぁ、良い酒はどんな場面でも美味しいものだねぇ。もう少し雰囲気とタイミングを大事にすれば、さらに美味しくなるのだろうけど……ねぇ、俺の御花」

何杯目かの酒を口につけながら御花に話しかければ、御花とは異なる場所からかさり、と音が聞こえた気がした。
人気の少ない場所だから動物でも歩いているのだろうと意識の外に追いやろうとしたが、どうやらそうもいかないらしい。
御花が警戒しているような、正体を探ろうとしているようなそわそわとした不思議な感覚が伝播する。
寒さとは異なる背中の感触に、久方ぶりの珍しい御花の反応。
これは面白いことになりそうだ、と御花を撫でつつ音の主に声をかけてみることにした。

「なぁ、そこの君。一緒に酒でもどうだ?花憑きとこの寒さが嫌いでなければ、だけど」

  • No.28 by カーメル  2023-02-28 22:46:31 

>>27 栗花落さん

……あら、急に声をかけられたから、驚きましたわ、でも丁度良かった。私も貴方に話しかけようと思っていましたの、やっぱり貴方も花憑きでしたのね、私はカーメル・テンダーネス、貴方と同じ花憑きですわ。お酒は得意でありませんけど…お話は好きよ、お隣、よろしいかしら
(自分が話しかけようとした矢先、逆に相手から話しかけられてしまい驚く、でも良かった。相手が先に話しかけてくれなければ、後ろから話しかけるなんて不躾な事をしてしまうところだった。相手の背後からゆっくり正面に回り、スカートの裾を掴んでお辞儀をし、自己紹介をした後、隣に座っても良いか問う、終始にこやかな表情だ。)

(/絡ませて頂きます。よろしくお願いします。後ほど私もall文を出させて頂きますね)

  • No.29 by 京王院 唯織  2023-02-28 23:12:04 


>>栗花落

……キンモクセイ。

( 月が綺麗な夜。…とは言え見えていないので、これは家の従者の言葉なので正確には月が綺麗〝らしい〟夜。唯織からすれば普段とあまり変わりのない、強いて言えば冷えきった風が顕になっている首を冷たく撫でてひんやりとした夜。ふわりと鼻に届いた香りは甘い金木犀の香り、時期でもないのにどうして? どうやら瞳が疼いているような不思議な感覚がするのは、自分の御花が同族を見つけてさわざわとしている時と似ている。唯織はその匂いの主の姿を見えはしないもののクン、と何度か方向を変えて香りの元を辿ってみれば、ふと優しげで蕩けるような。美しい湖に反射する月のような男性の声が耳に届く。 「 どなた? 」声色からして、人に害を加えるような人間ではない。長年目を無くして生活しているうちに何時のまにか声色で人の善悪を、相手が余程の役者でなければ分かるようになってきた。唯織は声色から大体の彼の方角に目星をつけては、こてりと目元の御花を揺らしながら首を傾げて。 )






>>ALL様

……困ったわ。

( 盲目の人間の散歩というのは、記憶が大切となる。何歩進むとこの店があるだとか、ここを曲がると交差点があるだとか、ここはパン屋の前だからパンの匂いがするだとか、TVの音がする電気屋の前を曲がる、だとか。視覚に頼れない分、嗅覚や聴覚────無論手元の白杖、感覚にも頼るのだが。それらを頼りにして目的地や自分の位置を把握をしている。だがやはり視覚がない分、今まであった分かりやすいヒントが無くなってしまえば一気に自分の感覚を失ってしまう。正に今、唯織はその困惑の真っ只中であった。今までは今現在立っている場所にパン屋があり、ここを通れば甘い香りがするのであと何歩進めば…と計算ができたのだが、どうやらそのパン屋が潰れてしまったのか休業してしまったのか、いつも目印にしているそのパンの焼ける香ばしい匂いがいくら歩いても漂ってこない。今現在自分がどこにいるのかすら分からない状態に、桜華は御花で目元が隠れてしまっているにも関わらず困っているのが人目から見てわかる状態で。カツカツ、チリン、カランコロンと白杖でなんとか人の邪魔にならないようなスペースには移動し落ち着いたのだが、やはり金で雇われた護衛というのは〝有事の際〟にしか動かず、助けてはくれない。……どうしたものか。御花憑きであるためかはたまた単純に人に関心がないのか。桜華に足を止める人はいない。白状の手元についた鈴がチリン、と鳴れば目元の御花が桜華の不安を掻き立てるようにさわさわと感覚をふるわせて。 )


  • No.30 by カーメル  2023-02-28 23:21:10 

>>all

…はぁ、寝れなくなっちゃった。空が晴れていて良かった、これで雨でも降ってたら心が折れてたわ……
(今日は、何となく心がモヤモヤして、眠れない夜。1人で、いや御花も合わせて2人だろうか──誰にも忘れ去られたであろう廃ビルの屋上で星空を眺めていた。御花は何も云わない、しかし手足に絡む茨の痛みがその存在を実感させる。孤独を嫌うこの花が、果たして満足する日など来るのだろうかとふと思うが、痛い目を見ることは覚悟してこの御花にあの日手を伸ばしたつもりだ。いや、或いはあの日自分はあのまま消え果ててしまいたかったのかもしれない、まあ、何にせよ孤独な日々は終わったのだ。嗚呼、思考が纏まらない。今はただ星を見るべきだろうか)

(/all文出させて頂きます。よろしくお願いします。)

  • No.31 by カーメル  2023-02-28 23:27:49 

>>29 唯織さん

……貴方、お困りのようですけれど、良ければ手助けしますわ…ああ、でも貴方の手を取ることは出来ません、傷付けてしまいます。
(明らかに困っている相手を見つける。相手も自分と同じように花憑きだろうが、どうやら目が見えないらしいと察する。道に迷ってしまったか、或いは別に困っていることがあるのだろうか、正面から向かってきて手助けしようか申し出る。しかし自分の手を取る事は勧めない、茨の食い込む手のひらを相手が握ってしまえば傷付けてしまうだろう)

(/絡ませて頂きます。よろしくお願いします。)

  • No.32 by 栗花落  2023-02-28 23:31:30 

>21 カーメル様

「花憑き、ねぇ…どおりで御花が変な反応をするわけだ。ご丁寧にどうも、俺は栗花落。会話は酒の肴に一番いいからね」

隣も自由に座ってくれ、とベンチに乗っていた木の葉やら土埃やらを軽く払い落としてから勧める。
御花の勘違いか、本当に誰かがいるのかと酒の回った頭で遊び半分に考えていたところにヒトの声がかかったことで、やや思考がクリアになる。
どうやら、自分は御花の評価を改める必要があるらしい。
声の主に意識を向ければ、礼儀正しい挨拶とお辞儀が返される。
ぼんやりとこのようなヒトのことを育ちが良いとか、品が良いとかいうのだろうと妙に納得した。

「こんなに綺麗なお嬢さんに話しかけてもらえて光栄だね。普段は…そうだなぁ、お嬢さんとは真逆の、というのは言い過ぎか…少し変わった子たちを拾うことがあるからさ。なかなかに新鮮で心が弾むよ」

良い酒を片手に素敵なお嬢さんとお話しできるなんて、俺にしては綺麗すぎる日だねと人好きのする笑みを浮かべる。
相手のどんな反応を期待して言葉を落としたのか、自身にも定かではないがきっといつものように意味なんてないのだろう。
いつしか騒めいていた御花も静かになり、そっと彼女とのやりとりを見守っているようだった。

  • No.33 by 暁  2023-02-28 23:52:49 

>all
さぁて…今日はどこに行こうかな。公園…は、この前ニートを見る目で見られた気がするからなぁ。一応バイトくらいはしてるのに。
(やはり平日の昼間から公園にいる単身の男は目立つのだろうか。となるとなるべく公園には行きたくはない。かと言って家に帰ってもやることがない。はてさて、どうしたものか。)
まぁ家に帰ったらゆうひと話せるけど、ゆうひも年頃だもんなぁ…最近ちょっと俺へのあたりが強い気がするし。
(思春期だろうか、最近少し自分へのあたりが強くなってきたいとこのことを考え、少し悲しくなる。昔は鴨の雛のようにあとをついてきてくれていたのに。これが親というものの心理だろうかと考えながらうだうだと道を歩いていると、暇…かどうかはわからないが、前方に人がいることに気づく。暇つぶし程度にと考え話しかけて)
やぁこんにちは。暇だったらで良いんだけど、話し相手になってくれないかな?

(/all文出させて頂きました。よろしくおねがいいたします。)

  • No.34 by 栗花落  2023-02-28 23:53:21 

>29 唯織様

「おや…これは、また可愛らしいお嬢さんに話しかけてもらえたものだ。そこは少し冷えるだろう?ここなら風があたりにくいから、君が良ければいかがかな?」

鈴を転がすような可愛らしい声に振り向けば、御花を纏った女性が視界に飛び込む。
御花が騒めいていたのは彼女がいたからか、と納得すればすっと背中の違和感がおさまる。
それにしても、目に御花が居るなんて慣れるまで嘸かし生活が大変だっただろうと彼女を見つめながら考える。
結局、考えたところで答えは出ないのだが。
見えなくともここまで歩いてきているのだ。
きっと今は何かしらの慣れを得て生活できているのだろうなんて適当に完結させて酒を口に含む。

「今日は生憎の偃月だからねぇ、それも薄雲がかかっている。酒を飲むにはあまり適さない…というより風情が薄い状況な訳だ。それも少し肌寒いからね。そんな時に楽しく酒を煽っている俺はなかなかに変な奴だと自負しているが…」

君はそんな変な奴と話して大丈夫かい、と軽い調子で問いかける。
こんな問い自体、可笑しなヒトがすることか、と思わず口元が緩んでしまう。
どうやら、酒がだいぶ回っているらしい。

  • No.35 by 月暈  2023-03-01 00:06:58 

>33 暁様

穏やかに時が過ぎていくいつもの昼下がり。
珍しいモノを集めている羽ぶりの良い家に引き取られた…というより買われたのだが…はいいものの、やることが無さすぎることが問題だった。
買い主に何か仕事はないか聞いても、鑑賞される以外の仕事は与えてもらえず。
外に出ていいかと聞けば、好きなだけ散歩してくるといいよとあっさり外に出されてしまった。
相変わらず何を考えているかわからないヒトで困る。
特に買いたいものも欲しいものもないのだが、時間を溶かすにはいいだろうと目的もなく歩き始める。
いや、流石に暇を潰すにもやり方があるだろうと散歩を切り上げようかと考えていたところに声がかかる。
予想外の声掛けに、ひくりと肩が揺れてしまったのは許して欲しい。

「あ…はい。僕に何か御用でしょうか…?」

  • No.36 by 梵  2023-03-01 00:26:58 

>ALL

じんじんと鈍い痛みが残る頬に、冬終わりかけの冷たい風が心地よい。
たかが遊びと言いたいところだが、遊びは相手も愉しくなければ意味がない。
きっと相手は遊びでは済まされないところまで心を入れ込んでしまったのだろう。
そんなもの何の意味も結果も齎さないのに。

「あーあ、これで何人目だよ。ぜーんぶ遊びで済ませれば、心も責任も軽いだろうに」

無意識に耳のチェーンを弄れば、彼奴ここを触るのが好きだったよなと思い出す。
思い出すのは思い出すが、感傷が押し寄せてくるでも、苛立ちが生じるでもない。
新しい遊び相手でも探しに行こうかと痛む頬をひと撫でして歩き始める。
暫く歩みを進めれば、耳馴染みのある喧騒と見慣れたネオンサインが飛び込んでくる。

「あぁ、ここに来るだけで気分が上がるねぇ……これで新しい遊び相手がみつかればもっと最高なんだけど、ね」

街の中心に向かうにつれて、同じ遊び人の匂いのするヒトが増えてきた。
誘うための香水の匂い、呑ませて惑わせるための酒の匂い、口実のための胃を刺激する料理の匂い…様々な欲に塗れたニオイが渦巻いている。
今日はどの匂いを利用しようかと考えるだけでも、この先の愉しさを想像してニヤつきが止まらない。
久しぶりの高揚感についつい独り言が滑り落ちるのも許してほしい。

「…最高にゾクゾクする出会いが欲しいねぇ」

  • No.37 by 篠宮 蛍  2023-03-01 01:44:55 


>>36 梵様

(しかして自分が悪いのか。それとも彼等が悪いのか。こんな状況を作り出してしまった自分が悪いという事にして、近道をしようとした自分を呪う。急がば回れとはよく言ったものだが後の祭りだ。先に立たない後悔をしながら、派手でチャラい見た目の男達3人をどう撒こうか思案していた。目の前に2人、背後に1人で逃げ場は無い。「嬢ちゃん、可愛いね。1人?俺達と遊ぼうよ。」「どうせ暇でしょ?」「面白い所に連れてってあげるからさ。」などと次々猫撫で声で話しかけて来る彼等には一切視線を合わせず、ただ只管に真っ直ぐ前だけを見つめ何も感じていないような無表情で口を開く。)

退いて。これから行く所があるから、貴方達に構ってる暇は無いの。

(上手い文言が見つからないのは、この場の雰囲気のせいか。建ち並ぶ店も行き交う人々も、彼等と同じく総じて派手で煌びやかで危険な匂いを纏っている。場違いな自分が目を付けられるのも当然だ。とりあえず定型分を冷淡に紡いでみるも「そんな冷たい事言わないで。」「ちょっと怒ってるとこも可愛いじゃん。」と案の定効果は無い。喧嘩上等で罵声を浴びせても逆効果だろうし、かと言って彼等の僅かな隙間を縫って逃げ出したとしても直ぐに捕まってしまうかもしれない。正に山窮水断のこの状況にどうしたものかと表情はそのままに視線を地面に落として)


  • No.38 by 梵  2023-03-01 09:35:36 

>37 蛍様

喧騒に誘われるように歩いていけば、何やら小さな集団が揉めているのが目に入る。
普段であればいつものことかと気に留めることはないのだが、不思議と心が引き留められる。
近づいて耳をそば立てれば、なんて事はないよくあるナンパなのだが。
見知った顔があったからだろうか。
やけに気になってしまったのは。
視線が縫い止められたのは、小柄な女性の背後。らしくもなく長く付き合っていた遊び相手だった。

「最近遊んでくれないと思ってたら、可愛いお嬢さんにちょっかいかけてるなんて。随分と落魄れたもんだ…ねぇ、おにーさん?てか、その娘どうみてもこっちのヒトじゃないでしょ」

妬けちゃうなぁと冗談交じりににへらと笑みを浮かべれば、相手は一瞬の驚きの後、疲れたような顔をする。
面倒な奴に捕まったと呟いていたのは聞こえなかったことにしよう。
どうやら残り2人は噂で自分のことを知っていてらしい。
これが噂の…とか、確かにぶっ飛んでそうな匂いがする…などと好き勝手言ってくれる。
それら全てを聞き流しつつどさくさに紛れて相手の肩に腕を乗せれば、溜息一つと共に払われてしまった。
もう遊んでくれる気はないらしい。

「あぁ、おねーさんごめんね?こいつらよっぽど遊び相手居なくて飢えてたみたい。ここじゃあ、こんなのがいっぱいいるから1人じゃ危ないよ?」

誰か付き添いはいないのかとぐるりと見回したが、それらしき影は見当たらない。
どうしたものかと目の前の女性をみつめて考えを巡らせる。

  • No.39 by 京王院 唯織  2023-03-01 10:25:54 


>>31
>>カーメルさん

…!
ま、うれしい。お優しいのね。ありがとうございます。

( ふ、と耳に届いてのは自分より少し幼いながらも芯の通った。そこまで大きな声でなくとも不思議と人の耳によくなじむようなソプラノボイス。と同時に鼻腔を擽るローズの香り。手助けはできるけれど手を取ることはできないという彼女の言葉から、花束でも抱えているのかしらなんて的外れなことを考えては手元にある白杖のすずをチリリと鳴らしながらぱっと花が咲くように──正確には本当に`御花`が咲いているのだが──笑ってみせて。「京王院 唯織と申します。親切なお嬢さん、あなたのお名前を聞いてもいいですか?」そうは言っても自分は一見して明らかにわかるような花憑き。素性も分からなければこんなにも見るからに怪しい…もとい前衛的にも見える様子の女を手助けするのには躊躇するだろう、と。胸元から牡丹が描かれた自身の家紋入りの名刺を取り出せば先ほど彼女の声が下方向へとそれをそうっと差し出して。彼女の声色からして、本当に親切心で声をかけてくださったのだろう。唯織の声色から警戒心は特に感じられず、本当にただぽわぽわと春の陽気のような雰囲気を纏って彼女のほうへ微笑む。だが先ほど自分の御花がざわざわと騒がしく、何か自分に訴えるような感覚を覚える。これはなに、と考えるも花憑きと会う機会が滅多にないどころか皆無に等しい彼女にとって、この感覚が目の前の少女が花憑きだということを知らせる聲だとも知らずに。 )



>>34
>>栗花落さん

うふふ、お邪魔します。


( 彼の言葉にぱっと笑顔になればカツン、チリン、と白状の音を鳴らしながら音のほうへ近づき。3歩、2歩、1歩と自分が予想していた彼の位置までたどりゆくと白状や手探りで彼の横に慣れた動作で音もなく腰を下ろして。すると先ほどよりも強く香った強いキンモクセイの香りにアラ本当に花憑きの方だわなんて、別に疑っていたわけでもないのにそう納得してしまう。自分の瞳の御花も仲間と出会えたことに何かしらの感情を感じたのだろうか、先ほどよりも一度だけ大きくざわりと騒めいて。

「 あら、朏は古代の太陰暦では暦の始まりですもの。
 暦のはじまりにお酒を飲むことはきっと古代でもやっていらっしゃったわ。
 それに、…うふふ、貴方の声には敵意を感じませんから。とっても優しくて、そうね。まるで満月の夜みたいな声をしていらっしゃるもの。」

最も、満月の夜だなんてとっくのとうに忘れてしまっているけれど。そんな言葉は胸の中にしまいこんで唯織はにこりと微笑んで見せる。キンモクセイの香りを纏ったこの月のような男性は、自身のことを`変な奴`だなんて表現しているが、本当に変な奴というのは声色や雰囲気でわかるもの。彼の声色からはただただ静かに穏やかに、月見酒を楽しむオトコ、という印象しか受けないのだ。それに自分の御花もとても穏やかでいる。…最も、肌寒いという点においては同意だったが。手の感触を白状からダイレクトに受けとめたい為いつも手袋をつけない生活を強いられているが、やはりこの季節というのは指先がかじかむもので。 )

  • No.40 by 栗花落  2023-03-01 11:13:25 

>39 唯織様

彼女の動きをじっと見つめていたが、やはりなんて事はない。
視界がなくても充分に生活できているであろうことが理解できるほどに、彼女の動きはとても自然だった。
互いに和装であることがそうさせるのか、同じ花憑きという特殊な共通点があるからか、どちらにせよ不思議な親近感に、ふわりと心が暖かくなる。
あぁ、仲間はいるのだと改めて実感した。

「牡丹か…随分と綺麗な御花にめぐり逢えたね。君に似合っていて美しいよ」

隣に腰をかけた彼女を眺めていれば、どうしても瞳を覆う御花に目が行く。
同じ花憑きではあるが、自分の御花とは異なる風情があって美しいと思ってしまった。
花札にあしらわれる程に美しく、皆に愛されるその花は、彼女にぴったりの御花だと妙に納得する。
どちらかと言うと、怖がられることが多い曼珠沙華を模った己の御花とは対照的な存在である。

「はは、随分粋な表現をしてくれる。俺は月とは程遠い……いや、ある意味では月みたいなものか。まぁ、満月のように思ってもらえているなら、きっとそうなんだろうさ」

満月の夜のようだなんて、あまりにも綺麗な評価をされたものだから、自分には似合わなすぎると思わず笑いが溢れる。
いや、しかし、大地を静かに照らし続けているその姿は、相手が破滅する様を静観して愉しむ自分に似合いかもしれない。
彼女が満ちていると評価するのであれば、意外にも自分は優しいヒトなのかもしれないとらしくない思考を酒で流す。

「…それはそうとやっぱり冷えてきたね。生憎、酒以外暖めるものがないからねぇ…」

その指じゃ痛いだろうと彼女の悴んだ指先に目を向ける。
とはいえ、暖めるものが何もないのも事実。
かと言って勝手に手に触れるのもよろしくないだろうと、冗談交じりに御手をどうぞなんて自分の手を差し出してみる。

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