匿名さん 2023-02-22 09:00:47 |
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温泉楽しみだね。
( 奥の席に座った彼女の隣へ腰掛ける。思いのほか席同士が近く、すぐ横に彼女が感じられて自分はとても落ち着く。彼女の綺麗な横顔と、窓から見える景色に目を細め。これから向かう温泉が有名な観光地だということを楽しみだと呟く。そもそも自分自身家族旅行というものに出かけたことがあまりない。だから今日を誰よりも心待ちにしていた。「桜華のところは、家族で旅行とかする?」と尋ねてみて。)
【藍沢 類】
俺がいなくても、琥珀もそれなりに強いんで心配はしてないんですけどね。奏さんはテコンドーやってたんですよね?俺やったことないんで興味あって。
( 結局窓側を譲ってもらえば、ぺこりとお辞儀をして大人しく奥の席に座る。彼が自分も来て助かったというので、笑いながら自分がいなくてもきっと妹がなんとかしてくれるだろうし、何より彼がテコンドーをやっていたというのは妹情報で知っていた。その話をぜひもっと聞きたいと目を輝かせて。ふと目に入るスラリと伸びた足が組まれる動作ひとつひとつが本当優雅で、そしてその瞳に見つめられると何だか気恥しい。退屈しなさそう、というのはどういう意味だろうか。少し困ったように「そうですかね?俺そんなに面白くないと思うんですけど…」と苦笑して。)
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