匿名さん 2023-02-22 09:00:47 |
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【 西園寺 桜華 】
……ん、
( 顔や体の火照りを冷ますかのようにちまちまと牛乳を飲み進めれば、飲み終わる頃には胸の動悸や顔の火照りもすっかり収まった様子でふう、と一息。彼女の言葉にんー、と少し悩ましげな声を出しつつ、彼女の瓶と自分の瓶を返却カゴにそっと置いては少し悩んだ後に「 せっかく琥珀も浴衣だから、2人でちょっと歩きたいわ。……だめ、? 」と彼女の浴衣の裾をきゅ、と緩く引っ張って強請るように彼女のブルーブラックの瞳を見つめて。 )
【 西園寺 奏 】
……そこで引くのはずるいな、
( スっ、と離れた熱を持った手と彼の表情に、思わずくすくすと笑ってしまう。…先程まで自分の傍にあった熱が離れたことに柄にもなく寂しいと思ってしまった自分に対しても。自らから離れた彼の手に自分の手を縫い付けるように指を絡めては「 あと一歩押してくれたら、俺はそれに流されたのに。 」と熱に浮いた声を零して。そう、もし彼があと一歩だけこちらに無理やり来てくれたら。それは自分のわがままだ。何か言い訳がないと動けなくなってしまった大人の悪い癖。奏はまたふ、と口元だけで緩く微笑めばその手をまた自分の頬に触れさせて。 )
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