匿名さん 2023-02-22 09:00:47 |
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まぁ。……ふふ、琥珀ったら。
(くすくす、と鈴の転がるような声で可笑しそうに笑いながら自分のことをなんだって愛してくれる愛しの恋人に呆れてみせる。そんな顔が見れるのは貴方だけよ、なんて言葉は野暮であった。そんなこと自分も彼女もわかっているのだから。もうすっかり静かになり、暗んできたを彼女と並んで歩きながらふといつものように彼女の腕にするりと自身の腕を絡ませる。〝学園の姫と王子〟としてでも許される距離感はこれが限界だった。本当は恋人繋ぎをしたいけれど、でも恋人の顔をしている彼女を見るのは2人っきりの時で、自分だけでいいと思っている桜華のちぐはぐなワガママだ。と、昇降口まで辿り着きいつものように下駄箱の扉をかこんと開ければ、そこにはひとつのシンプルな白い手紙。 「……あら、」 と一言零せば特に驚きも慌てもする訳でもなく手紙を手に取り、差出人は誰かと裏面を見ると隣のクラスの男の子。無論話したことはないが、こうしてあまり接点のない人から手紙をもらうのは桜華も彼女も初めてではない。……最も、彼女は同性からのラブレターを自分よりも余程貰っているのだが。女の子は男の子よりも好きな人に手紙を渡す文化が進んでいるので。桜華としては少し困ったものである。 )
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