匿名さん 2023-02-22 09:00:47 |
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【藍沢 琥珀】
( あの後は青い顔をした彼女を支えながら、何とか旅館の一室に辿り着いた。彼女をそっと座らせてあげると、部屋に備え付けてある湯のみに緑茶のティーパックを入れお湯を注ぎ。2人分のそれを部屋の中央にある台の上に置くと、彼女の隣にそっと腰を下ろして。「お茶飲もう。部屋に茶菓子もあったの見つけた。」と言うと、お茶と一緒に添えられていた和菓子を見せて、小さく微笑み。何とか彼女に安心してもらいたいと思うと、これくらいしかできず何とも歯痒い気持ちになるが、今はこうやってゆっくり過ごした方が彼女の為にもなるだろう。)
【藍沢 類】
いえ。…俺も琥珀も大丈夫です。
( 無事彼女たちを旅館の一室に入れてあげると、未だ少し心配そうに部屋の方を見つめて。彼の言葉には首を振り、自分の体のことは何にも気にしていなかったが今のところ痛い箇所などはなく。きっと妹の方もあの感じでは大丈夫だろうと思う。それにしても、彼の言い方からすると過去に何かあって男性に恐怖を抱いている、ということなのだろう。詳しくは聞かないが、とにかく後は自分の妹に任せようと、部屋に背を向けて彼の方を見る。)
俺らどうします?
夕食まで、まだ時間はありますけど…。
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