─ ( 少し肌寒い朝。いつもより早く目が覚めたようで辺りはまだ暗い。爺の朝は早いとはいえ、さすがにまだ誰も起きていない時間であろう。肩に羽織をかけ、部屋の外へ出ると縁側にそっと腰を下ろす。まだ暗い空には三日月が朧気に浮かんでいて、それを見て薄らと目を細め独り言を呟き。) ……よい月だな。 (/初回失礼します。分かりにくかったらなんなりと仰ってください。)