青年とお憑きくん(〆)

えいっ！…あ、佐久間だ！(いつものように自分を認識してくれる存在を求め、声を掛けたり腕をすり抜けさせたりしていれば、素通りしようとする相手に気付き、嬉しそうに声を掛けながら駆け寄り、相手の反応などお構い無しに自分が話したい事を話し始め)

……。
(相手に声をかけられれば、一度だけ目を合わせてそのまま何も言わずに歩き出し。人通りが多く同じ学校に通う生徒も周りにいる中で会話をすると変に思われることを警戒し、人けのない所へ向かっていて)

(/前回書き込みがダブってしまい、すみませんでした)

？どこ行くんだ？(人がいる事から話すことを嫌っているのは理解したため、無視されてもお構い無しだが、昨日とは少し違うななんて考えながらついて行けば、人気のない所で、「もしかして、俺と話してくれんの？！」と嬉しそうに目を輝かせて)

(/よくある事なので大丈夫ですよ、お気になさらず！)

お前うるさいから…まあ、少しなら話してやるよ
(何故相手が自分に触れるのかなど知りたいこともあることだしと自分に言い訳じみたことをしながら、人けのない所まで来ると、後ろをついてくる相手の方へ視線をちらりと向けぶっきらぼうに言い)

(/ありがとうございます！)

やった、いっぱい話そう！(相手に話してくれると嬉しそうにしながら話そうと言い、ふと自分は相手だけは触れるが、相手からも触れるのか気になり、相手に手を差し出して、「佐久間からでも触れんのか、試しに手握ってみてくんね？」と言い)

え、ヤダ、なんかキモい
(ただ自分と話すだけで喜ぶ相手に悪い気はせず、むしろそれをどこか嬉しく思う自分がいるがそんな気持ちには気づかず、手を握ってみてほしいと言われ差し出された手へ視線を向けるが、男と男が手を繋ぐ姿を想像をして、いや無いだろうと思えば真顔で言って)

き、きも…？！(相手に断られるだけならまだしも、キモいと言われ、ショックを受けて、もしかすれば手が嫌なのかもと思っては、「じゃあ、俺の体どっか触ってみて！」と好奇心からワクワクとした表情で言い)

えー……
(絵に描いた様にワクワクとした様子の相手に対して嫌そうな反応を見せるが、自分も相手に触れるかどうかは気になるところではあり、しいていえば犬猫の頭を撫でることはあるのだから頭ならマシなのかと考え、相手の頭に手を伸ばして)

…(嫌そうな相手に、やめた方がいいかと思うも、相手の腕が頭に伸び、それを目線だけで追っていて、好奇心からワクワクとした表情は変わらずで)

(/触れるかどうかはお任せしますっ！)

……触れたな。なあ、お前って壁とかは触れるの？
(ぽんと相手の頭に手をおくと、本当に触ることができたことを不思議に思い、わくわくと待つ相手が犬のようにも見えてついでに頭を撫でたところではっと我に返り手を引っ込めて、ふと疑問に思ったことを聞いて)

！…いや、何も触れねぇよ
だから、何かに触ったのは初めて(相手に撫でられ、嬉しくなるも、すぐに手を引っ込められ、少し残念に思っていたが相手から聞かれ、何も触れないと言い、近くにある壁に腕を伸ばすも、腕は壁をすり抜けていて。相手がお前と言ったことが気になり、「あとお前じゃなくて、名前言えっての」と不満そうに言い)

ふーん…あー、名前ね…宮西だっけ？
(相手の答えにますます何故自分だけが触り触られることができるのか不思議に思うも、それを調べるすべはなく相槌だけをうって、相手に名前を呼ぶように言われるとからかうようにわざと名前を間違えて呼んで)

宮城だっての、宮城琉祐(相手が本当に間違えたと思い、そんな覚えにくいかななんて思いつつ、もう一度名乗り、これで覚えただろうと思い、ふと昨日は心底嫌そうだったが、話してくれるということは、多少なりとも好感を持ってくれたのだろうかと気になり、「佐久間は、まだ俺と関わりたくない？」と尋ねて)

そうそう、宮田だったわ
(くすくすと笑いながらからかって言い、相手に質問をされると、昨日と今日のたった2日のことだが相手と関わることに楽しさを感じているのも事実で、それを認めると何だか負けた気がして｢そりゃあ、関わらなくて済むなら関わりたくないが？｣と答え)

なっ…お前、わざとだろ！
次またわざと間違えたら取り憑いてやんだからな！(再び間違えられると、わざとだとわかり、不満そうにしながら、噛み付くように言い、相手からの言葉に、落胆したように「残念、ちょっとは興味持ってくれたと思ったのに」と呟いて)

できるのか？
(幽霊と関わりたくない1つが、取り憑くなど未知のものに対する恐怖が少なからずあるからで、取り憑くという単語を聞いた途端警戒を見せて)

えっ…えと、よくわかんねぇけど、幽霊の俺が付き纏えば取り憑いた事になる…かも？(ただ脅しとして幽霊らしく取り憑くと言っただけで、今まで誰かに取り憑いたことが無いため、出来るのかという言葉に、少し怯んでしまい、ずっとついて行けばいいと思っていると言い)

…なんだ、ただの馬鹿か
(曖昧な言葉を返す相手に、取り憑くという単語だけを聞いて身構えてしまったことを後悔して、はぁーと小さなため息をつけば悪態づいて)

馬鹿じゃねぇし！ただやった事ないだけだし！(相手に馬鹿と言われると、むすっとしながら馬鹿という言葉を否定しては、
やった事ないだけだと言っては、「で、でも、付き纏われんのもやだろ？！」と言い)

そりゃ嫌に決まってんだろ
(付き纏われるのは嫌かと問われれば、どこまで着いて来るつもりかは知らないが、少なくとも家や学校まで着いて来られるのは嫌だと思えば真顔でキッパリと答え)