青年とお憑きくん(〆)

そうそう、宮田だったわ
(くすくすと笑いながらからかって言い、相手に質問をされると、昨日と今日のたった2日のことだが相手と関わることに楽しさを感じているのも事実で、それを認めると何だか負けた気がして｢そりゃあ、関わらなくて済むなら関わりたくないが？｣と答え)

なっ…お前、わざとだろ！
次またわざと間違えたら取り憑いてやんだからな！(再び間違えられると、わざとだとわかり、不満そうにしながら、噛み付くように言い、相手からの言葉に、落胆したように「残念、ちょっとは興味持ってくれたと思ったのに」と呟いて)

できるのか？
(幽霊と関わりたくない1つが、取り憑くなど未知のものに対する恐怖が少なからずあるからで、取り憑くという単語を聞いた途端警戒を見せて)

えっ…えと、よくわかんねぇけど、幽霊の俺が付き纏えば取り憑いた事になる…かも？(ただ脅しとして幽霊らしく取り憑くと言っただけで、今まで誰かに取り憑いたことが無いため、出来るのかという言葉に、少し怯んでしまい、ずっとついて行けばいいと思っていると言い)

…なんだ、ただの馬鹿か
(曖昧な言葉を返す相手に、取り憑くという単語だけを聞いて身構えてしまったことを後悔して、はぁーと小さなため息をつけば悪態づいて)

馬鹿じゃねぇし！ただやった事ないだけだし！(相手に馬鹿と言われると、むすっとしながら馬鹿という言葉を否定しては、
やった事ないだけだと言っては、「で、でも、付き纏われんのもやだろ？！」と言い)

そりゃ嫌に決まってんだろ
(付き纏われるのは嫌かと問われれば、どこまで着いて来るつもりかは知らないが、少なくとも家や学校まで着いて来られるのは嫌だと思えば真顔でキッパリと答え)

…わかったらやめろよなっ！(本音を言えば、相手の家や学校に興味があり、ついて行きたいが、それを相手が嫌っている事は理解しているため、ついて行くとは言わず、わざと間違える相手に脅し文句として言い)

はいはい、気が向いたら呼んでやるよ
(脅し文句のように言う相手の言葉など特に気にしていないようで、適当にあしらうように言って)

…えいっ！(あしらうような言葉に、むっとしては、取り憑けない代わりに、相手に抱きついて、楽しそうに笑いながら「佐久間に取り憑いたっ！」と言い)

おい、男が引っ付くんじゃねえ
(男同士で抱き合う趣味もなければ、そこまで距離感の近い友人もおらず、相手の行動に驚いては抱きつく相手をぐいぐいと押して離そうとして)

名前、ちゃんと呼べよな(少しむっとしつつ、自分の名前を呼ぶように言ってから離れて、相手のように自分が見える人を探すのも最近飽き始めており、ついて行きたいのが本音だが、相手の嫌がる事をしたい訳では無いため、話だけで我慢しようとと思い、「なぁ、俺に学校の事教えてくれよ」と言い)

あー、気が向いたらな。……学校の事って？
(そんなに名前を呼ばれたいものかと半ば呆れ気味に言って、学校の事を聞かせてほしいと言われれば、相手が生前どんな学校に通っていたかは知らないが、少なくとも自分の通っている学校は何の変哲もない公立学校なわけで、特別話題があるものでもなく例えばどんなことを話せば良いのかと小首を傾げ)

普段どんな事してるのかとか、なにをしたーとか、そういうの聞きたい！
佐久間の学校の事教えてくれよ(相手が首を傾げると、生前普通の公立校に通っていて、一度学校に行ってみるも、友達や先生も誰一人として認識してもらえず、寂しさを感じてしまった為、それ以来行っておらず、相手がどんな学校に通っているかわからないが、相手の学校であった出来事が聞きたいのだと言い)

えー…別に普通だ。授業受けて帰ってきただけだよ。お前はどうせ人の体に手ぇ突っ込んで遊んでたんだろ？
(相手の言葉に考える素振りを見せるも、これといって特別な事をしている訳でも無いので思いつかず、そう考えていると案外つまらない毎日を送っているんだなーと実感して、ふと相手はいつも何をしているのかと思うも、相手の事だからどうせいつもの場所で同じことでもしているんだろうと思ってはからかうように言って)

いいなぁー、俺も受けたい(授業を受けて帰ってきただけだと聞いては、目を輝かせながら、自分も授業を受けたいと言い。そして相手に、認識してくれる人を探すために、人に手を突っ込むことを遊んでると言われ、少しむっとしながら「遊んでんじゃねぇもん！ただ佐久間みたいに俺がわかる人探してるだけ！」と言い)

お前透けてるんだからどんな授業も受け放題だろ？
(目を輝かせる相手に、受ける気があるならむしろ受け放題なのではないかと思えば上記を言い、自分の言葉に遊んでいる訳では無いと言われれば、十分楽しそうで遊んでいるように見えたと思い)

ただ授業受けるだけじゃなくて、普通に勉強したいんだよ
まぁ何も触れねぇし、無理だけどな(相手の言葉に、ただ授業を受けるのではなく、相手や他の学生同様に勉強がしたいのだと言うも、ペンすら持てない自分では叶わない事はわかっているため、しゅんとしていて、「お前以外見つけてくれる奴もいねぇし、やめるか悩んでるとこ」と言い)

へー、悩みとかあるんだな…。まー、俺も見えるヤツに会った事ねぇから難しいとは思うけど
(ヘラヘラしていて悩みなど無さそうな相手にも幽霊ならではの悩みとかあるものなのかと思っては自然と口に出ていて、自分が見える人探しをやめるか悩んでいると言われると、自分自身今まで幽霊を見る事ができる人間など会った事がなく、出会える可能性は低そうだと思って言い)

(/この後の展開ってどうします？半なりじゃないので、話す以外のシチュが欲しいかなーと思いまして…)

そっか…(見える相手にもあまりいないと言われ、しょぼんとしては、学校だけでも相手についていけないかと思うも、相手は嫌だろうと思い、言い出せず、「もしやめるとしても、やることねぇんだよなぁ…なにかすることねぇかな」と考えて)

(/そうですね…では、怜人くんの学校だったり、家だったりに一緒に行く(ついて行く)とかどうですかね？)