クズ男 2023-02-14 19:02:57 |
通報 |
(機嫌が悪かったり気乗りしない時であれば、応えることなく容赦無しに一蹴していたであろう彼の要望。今日は自分もだいぶ酒が入って気分が良いのもあってか、やけに素直な彼の要望を受けて、自分も素直にそんな彼を甘やかしてやりたいという気持ちが芽生え。このまま彼がもう手遅れな程に自分に溺れてしまえばいい、そんな邪心を胸の内に秘めたまま、素直な言葉と共に差し出された彼の手に自分の手を重ねる。そして特に言葉を発することもなく無言でそのまま笑みを浮かべると、彼の指をするりと絡め取りぎゅっと握って歩き出した。帰路を歩みつつも、華奢ながらに柔らかな女の子たちとは違うその手の感触から彼の存在を確かめるように、にぎにぎと手を握ってみたり親指で手の甲を撫でてみたりして)
──あ、コンビニとか寄らなくて平気?なんか買ってくもんある?
トピック検索 |