主 2023-02-11 00:33:03 |
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(何だかんだで到着した茶屋、赤毛の青年のおまけ付き。
相手は己の言葉を信じてくれて、どうやら赤毛の青年も仕事上の関係らしい。
相手からのお誘いに舞い上がったのも束の間、また邪魔が入り今に至って。
話の流れで相手から放たれた言葉に期待してしまうも、どうやらそれも“勘違い”。
先程から己の感情の起伏は忙しないが表面上は平静を装い。
「別に迷惑とは思わない。…寧ろ俺にとっては好都合だ。」
(態と曖昧な表現をして薄く笑みを浮かべ相手を見遣れば残っていた茶を流し込んで立ち上がり「俺はそろそろ行くよ。…話はまた。」そう言って3人分の勘定を先に済ませてしまっては一足先に茶屋を出て。
その直後、その期を待っていたかの如く相手と青年の前に町商人に扮した黒服が近づいてくる。
『ようお二人さん。二人組んだんだってな。…早速依頼主さまからご依頼だ。まぁ腕試しってところだろう。』
(男は二人の前に依頼の書かれた紙を伏せて差し出す。
そして分かりやすく表情を歪め『…化け物同士お似合いなこった。』と嘲罵を吐き捨て、直ぐに立ち去っていき。
『わぁ、俺たちお似合いだって嬉しいなぁ。』
(青年は皮肉をはしゃいだ声で漏らし、男の背中にべぇと舌を出して。
『何にしても初の共同作業だね、兄さん。』
(青年は笑顔であんみつを頬張ると依頼が書かれた紙を相手に差し出す。
紙には【将軍が集う宴会の賑やかし。能力を存分に使うこと】と。)
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