ああ、よかった。そうか、きみがか…… (呼び鈴を鳴らして待つこと少々、出てきた少年を見てはふと眉を下げて。彼を安心させるように、不器用にも意図的に口角をあげてみせながら、そっと胸に手を当てて返事をする) わたしはヴィル=カートレット。きみの名前を聞いてもいいかい?